POSレジの導入を検討している方の中には、
「Wi-Fi環境が必要なのか気になる」
「ネット回線は光が良いのか?」
といった疑問をお持ちの方もいらしゃるのではないでしょうか。
実は、POSレジにWi-Fiが必須というわけではなく、オフラインで使える製品も多く提供されています。しかし、オフラインの稼働では利用できない機能もあり、POSレジの性能を最大限発揮するためにもWi-Fi接続の利用がおすすめです。
今回は、POSレジのWi-Fi利用やネットワークについてわかりやすく解説しつつ、おすすめの回線やネットワーク構築の注意点などを解説します。POSレジの導入を検討している方には必須の内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもPOSレジとは?
POSレジとは、お客様に商品を販売した際の購買情報や顧客データなどを記録・集計する「POSシステム」を搭載したレジのことです。
普通のレジとの違いは、「商品がいつ・どこで・どの商品・どのくらい・どんなお客様に」売れたのかを集計・管理・分析できる点です。
他にも、顧客管理や在庫管理、売上管理はもちろん、勤怠管理・給与計算など多彩な機能を搭載した製品が販売されています。また、売上データなどはサーバー上に記録されるため、面倒なレジ締め作業が必要なくなります。
その他、離れた場所から店舗のデータを閲覧・管理できるなど、多彩なメリットがあります。
POSレジの導入により業務の効率化が図れるため、人件費の削減や会計ミス帽子の効果が期待できるでしょう。
POSレジはオフラインでも使える?インターネット(Wi-Fi)は必須?
POSレジはオフラインでも利用できますが、魅力を十分に引き出すためには、オンラインでの稼働が必須です。
ここでは、POSレジを利用する上で、オフラインでできること・できないことを解説します。
POSレジがオフラインでもできること
製品によって異なりますが、POSレジがオフラインでもできることは、
- 商品のスキャン
- 現金での会計
- 売上情報の保存
などが可能です。
Wi-Fi接続していても、ネットワーク環境のトラブルなどにより一時的にPOSレジの機能が使えない場合があります。そういった場合に備えて、オフラインでも基本的なレジ業務ができる仕様になっているのです。
オンライン時はサーバー上に販売情報が送られますが、オフライン時はレジ本体に保存されます。オンラインになった時に、レジ本体に保存していたデータがサーバーに送られる仕組みです。
例えば、タブレットPOSであれば店舗にWi-Fi環境がなくても、自宅でWi-Fi接続をしてデータをサーバーに送る使い方もあります。
POSレジがオフラインだとできないこと
オフライン状態ではリアルタイムでのデータの記録・収集や分析ができず、在庫管理・発注、自動発注機能などもできません。
他にも、飲食店のハンディも利用できない製品がほとんどです。飲食店の業務効率化を図るためにPOSレジを導入する店舗にとっては、かなりのデメリットになります。
ただし、USENレジなど一部の製品は、オフラインでもハンディが使えるため、ネット環境は悪いがハンディを導入したい飲食店では、そういった製品を選ぶのもおすすめです。
また、オフラインでは一部の電子マネーが決済できないPOSレジもあるため、Wi-Fi接続を整えておくのがベストといえるでしょう。
POSレジで使うWi-Fi(無線LAN)のインターネット回線は基本的に光回線がおすすめ!
光回線とは、石英ガラスやプラスチックが使われているケーブルの一つ、「光ファイバー」を利用した回線のことをいいます。
光回線がおすすめの理由は、従来の電話回線よりも通信速度が格段に速く、レジの操作やデータの送受信など、通信の安定性が求められるPOSレジに向いているからです。
Wi-Fiとの違いは、「光回線は有線での通信手段」「Wi-Fiは電波を使用した無線の通信手段」にあります。Wi-Fiは電波が届きさえすればネットに接続できる一方、光回線は通信速度の安定性や高速性に優れているのが大きな違いです。
光回線のメリット①通信の安定性が高い
光回線は電波干渉やノイズの影響を受けにくく、通信が途切れたり遅延したりすることが少なく、安定した通信を提供できます。
通信が途切れても、オフラインで一時的にPOSシステムを稼働させることは可能ですが、一部の決済手段が使えなくなるデメリットもあります。
特にレジが混んでいる時間帯に通信環境が不安定になると、レジ周りが混雑し、顧客満足度の低下に繋がってしまうでしょう。
安定した店舗経営を実現するためにも、通信の安定性が高い光回線の導入がおすすめです。
光回線のメリット②通信速度が速い
光回線は、電話回線の約20倍もの速度で通信が行えるため、POSレジとサーバー間の通信がストレスなく行えます。
中には、ポケットWi-Fiの利用を検討している方もいらっしゃるかもしれませんが、通信事業者や時間帯によって通信速度が安定しないので推奨しません。一般的にポケットWi-Fiは、ネット利用者が多い午前12時台、夕方〜夜にかけて速度が遅くなります。
この時間帯はレジが混雑する時間帯でもあり、Wi-Fiの通信速度が遅くなるとレジ業務に支障をきたす恐れもあるため注意が必要です。
光回線であれば、通信が安定していながら通信速度も速いので、レジ業務に影響が出にくくなるでしょう。
光回線のメリット③回線をまとめられるのでランニングコストも安い
安定した店舗経営を実現するためには、ランニングコストの削減も重要な要素です。
ランニングコストが発生する回線には、以下のようなものが挙げられます。
- 電話回線
- CAT端末用専用回線
- 警備システム用の専用回線
- POSデータ用の通信回線
- 消防設備用回線
これらを別々で契約しなければならなかったのが、光回線であれば回線をまとめられます。
したがって前述の通信速度や安定性の改善目的ではなく、ランニングコストを削減する目的で店舗のインターネット環境を光回線に切り替える方も多いです。
「回線をまとめると、通信速度が落ちるのでは?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。速度に関しては、INSネットのデジタル通信が64kbpsなのに対して、一般的な光回線が1Gbpsあるので、問題なく利用が可能です。
POSレジのWi-Fiで使える光回線以外のインターネット回線はある?
ここまでおすすめしてきた「光回線」以外にも、
- ケーブルテレビ回線
- ADSL(電話)回線
- クレジット決済端末用の「INS回線」
- コンセントWi-Fi(ホームルーター)
- ポケットWi-Fi・モバイル回線
などさまざまなネット回線があります。ここでは、各回線の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
ケーブルテレビ回線は通信速度が足りない
ケーブルテレビ回線は、「JCOM」や「イッツコム」などテレビ放送を配信するためのケーブルの一部をインターネット接続に使うものです。
ケーブルテレビ回線は光ファイバーと同軸ケーブルを併用して通信を行いますが、通信速度の平均は100Mbps程度といわれています。光回線の通信速度が1Gbps〜10Gbpsが平均なので、ケーブルテレビ回線は通信速度が足りないといえるでしょう。
ただし、ケーブルテレビにもメリットがあります。それは、電波が届きにくい地域でも利用できる点です。
元々、電波が届きにくい山間部などにテレビ放送を提供するために用意されたサービスなので、光回線の提供エリア外でも利用できます。
しかし、光回線が提供されているエリアであれば、料金もほとんど変わらないため、光回線を選んだ方が良いでしょう。
ADSL(電話)回線はサービス提供終了
ADSL(電話)回線は、アナログの電話回線を利用した通信サービスです。
低価格で利用できるのがメリットでしたが、現在は光回線が普及しているのもあり、サービス提供を終了している会社がほとんどです。
また、 POSレジはADSLがサービス対象外になっている場合も多いので、現在ADSL回線を使っている場合は確認しましょう。
ただし、 ADSL回線は通信速度が遅いため、業務の安定性を確保するためにも切り替えを推奨します。
クレジット決済端末用の「INS回線」は絶滅危惧種
以前はレジに外付けのクレジットカード端末にはINS回線を使うというのが主流でした。
しかし昨今のインターネットのブロードバンド化、安定化によって「INS回線」はほとんど使われていません。というのも、2024年1月にサービス終了が決定しているからです。
そのため、INS回線で運用している場合は、早急に切り替えた方が良いでしょう。
コンセントWi-Fi(ホームルーター)は一部製品ならおすすめ
コンセントWi-Fi(ホームルーター)とは、据え置き型の無線回線のことで、コンセントに挿すだけで利用できます。
コンセントWi-Fiのメリットは、複数の端末を同時接続することが可能な点です。コンセントWi-Fiを一台設置するだけで、複数台の機器を繋げることができます。その反面、通信速度や安定性などのスペックが足りない製品が多い点はデメリットです。
ただし、回線工事が不要でコンセントに挿すだけで利用できる、「USEN AIR」は店舗用として十分に利用できます。
POSレジや電子決済に向いており、1台導入すれば店舗のインターネット環境が整うのが特徴です。
また、「通信重要度」のランク付けができ、通信が不安定になった場合は業務機器によって通信優先度を決められるため、安定した店舗運用を実現できます。さらに、24時間365日対応の電話サポートや、駆けつけ出張保証などの万全なサポート体制も魅力の一つです。
店舗がコンセントWi-Fi(ホームルーター)を検討しているのであれば、「USEN AIR」を選んでおけば失敗しないでしょう。
ポケットWi-Fi・モバイル回線は移動型店舗(キッチンカー)ならおすすめ
店舗を持たない移動型店舗(キッチンカー)などでPOSレジを使う場合は、光回線が利用できないので、ポケットWi-Fi・モバイル回線がおすすめです。
ポケットWi-Fiとは、インターネット接続が可能な持ち運びができる小型端末です。モバイル回線はスマホやタブレット用の通信回線のことで、テザリング機能を使ってPOSレジと接続する方法があります。
ポケットWi-Fi・モバイル回線は、光回線と比較すると通信速度や安定性で劣りますが、移動型店舗で使用する分には問題ありません。
POSレジにおすすめの光回線・コンセントWi-Fi(ホームルーター)5選
ここまで、POSレジで利用できるインターネット回線を解説してきましたが、どのサービスを選べばよいか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、POSレジにおすすめの光回線・コンセントWi-Fi(ホームルーター)を5つ紹介します。
- 光回線①:フレッツ光
- 光回線②:光コラボレーション
- 光回線③:auひかり
- 光回線④:NURO光
- コンセントWi-Fi(ホームルーター):USEN AIR
光回線①:フレッツ光
■フレッツ光のおすすめポイント
- 全国ほとんどの方が光回線を利用できる
- 最大10Gbpsの通信速度のプランを用意
- 営業時間外のサポートも安心
■フレッツ光の特徴
フレッツ光は、NTTが提供する光回線インターネットサービスです。フレッツ光の対応地域が広範囲のため、全国のほとんどの方が申し込める光回線といえます。
通信速度は最大10Gbpsのプランも用意されており、POSレジの利用において困ることはないでしょう。注意点として、フレッツ光の利用には別途プロバイダーとの契約が必要になります。プロバイダーとは、インターネット接続を可能にしてくれる会社のことです。
プロバイダー契約を含めて合計で7,000円程度の費用がかかります。
フレッツ光は営業時間外のサポートも充実しています。最新のウイルスやサイバー攻撃への対策サービスや24時間365日運用サポートを提供しているのが大きな特徴です。
光回線②:光コラボレーション
■光コラボレーションのおすすめポイント
- 契約を一本化できて、問い合わせ窓口も統一化できる
- フレッツ光とプロバイダーを別々で契約するより費用を抑えられる
- 光コラボレーションのお得な特典を受けられる
■光コラボレーションの特徴
光コラボレーションとは、前述のフレッツ光とプロバイダーがセットになったサービスです。
通信速度や安定性はフレッツ光と同じですが、フレッツ光とプロバイダーを別々で契約するよりも費用を抑えられるのがメリットです。
また、まとめて契約できるので、契約手続きや支払いの手間を減らせます。
光コラボレーションはプロバイダーによって、キャッシュバックなどのお得な特典があります。プロバイダーで月額料金も異なるため、契約前には特典や料金は必ずチェックしておきましょう。
光回線③:auひかり
■auひかりのおすすめポイント
- 大手通信キャリアKDDIが提供する光回線
- 自社回線なので通信速度が速くて安定している
- キャッシュバックなどの特典も充実している
■auひかりの特徴
au光は、大手通信キャリアのKDDIが提供する光回線です。
KDDIの提供ということもあり、自社回線なので通信速度が速く、POSレジでも快適に使えるのが魅力的といえます。
auひかりは特典も充実しており、特にキャッシュバックは高額です。申し込む時期によっても特典内容は異なるので、確認は必要です。
また注意点として、フレッツ光のように全国的に通信環境を提供しているわけではないので、申し込む際は事前に確認しましょう。
光回線④:NURO光
■NURO光のおすすめポイント
- 一般向け光回線の中で国内最速
- どの時間帯でも安定した速度を実現
- お客様満足度7年連続No.1(関東エリア)
■NURO光の特徴
NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する高速の光回線サービスです。
最大の特徴は、一般向け光回線の中で国内最速であることです。小・中規模の店舗にPOSレジを導入する場合は最適なプランといえます。
速度だけでなく、どの時間でも安定した速度を実現できるため、レジの混雑時でも快適に利用できるでしょう。
ただし、NURO光の提供地域は限られているので、申し込み前に確認が必要です。
コンセントWi-Fi(ホームルーター):USEN AIR
■USEN AIRのおすすめポイント
- 最短3日で導入可能
- コンセントに挿すだけでインターネットに接続できる
- 24時間365日遠隔サポート
■USEN AIRの特徴
USEN AIRは、コンセントに挿すだけでインターネットを利用できるサービスです。コンセントに挿すだけなので、回線工事やモデム、ルーターの設置は必要ありません。
POSレジや電子決済はもちろん、業務用機器への接続にも対応しており、1台導入すればお店のインターネット環境が整います。POSレジや決済端末など、店舗運営に欠かせない機器は容量制限がないため、通常の通信速度で利用可能です。
サポートには24時間365日電話サポートや駆けつけ出張保証があり、万が一トラブルが発生しても安心して利用を続けられるでしょう。
Wi-Fiをお店に設置する際の注意点・ポイント
Wi-Fiをお店に設置する際に、POSレジ用と一般客用のネットワークを同じWi-Fiで接続しようと検討している場合はおすすめしません。
ここでは、その具体的なデメリット・注意点やWi-Fi利用時のポイントを解説します。
- POSレジ用と一般客用のネットワークは必ず分ける(同じWi-Fiを使わない)
- キッチンカーはモバイル回線orポケットWi-Fiがおすすめ
- OSがWindows XPのPOSシステムは入れ替えを推奨!
POSレジ用と一般客用のネットワークは必ず分ける(同じWi-Fiを使わない)
POSレジ用と一般客用のネットワークを同じWi-Fiで利用することで、以下のようなデメリットがあります。
- ネットワークを分ける理由①通信速度が遅くなってしまう
- ネットワークを分ける理由②通信エラーが発生しオーダーミスなどにつながる
- ネットワークを分ける理由③キャッシュレス決済の処理に時間がかかってしまう場合がある
- ネットワークを分ける理由④サイバーセキュリティ面でリスクのある運用となる
それぞれみていきましょう。
ネットワークを分ける理由①通信速度が遅くなってしまう
インターネット回線の通信容量は、それぞれの回線ごとで決められています。そのため、スマホやパソコンなど、接続する端末が増えれば増えるほど、通信速度も遅くなってしまうのです。
POSレジの販売情報は会計が行われるたびにクラウド上に保存されるため、かなりの量のデータ通信を必要とします。
また、店舗がビルやマンションにあり、集合住宅用のネット回線を利用する場合も通信容量を住民と共有している状態なので、通信速度が遅くなってしまいます。
快適な通信速度を保つためにも、POSレジ用と一般客用のネットワークは別の回線で用意した方が良いでしょう。
ネットワークを分ける理由②通信エラーが発生しオーダーミスなどにつながる
前述した「通信速度が遅くなってしまう」ことで通信エラーが発生し、オーダーミスなどに繋がってしまいます。
テーブルトップオーダーやハンディのようなオーダーシステムは、Wi-Fi接続をして注文情報をPOSレジやキッチンプリンターなどに送る仕組みです。
1つのWi-Fiで複数利用すると通信環境が不安定になりやすく、注文情報がキッチンに届いていなかったり、注文が重複してしまったりします。
安定したオーダー業務を実現するためにも、ネットワークは分けて導入しましょう。
ネットワークを分ける理由③キャッシュレス決済の処理に時間がかかってしまう場合がある
前述した「通信速度が遅くなってしまう」ことで通信エラーが発生し、キャッシュレス決済の処理に時間がかかる場合があります。
会計でお客様を待たせるのは、サービス満足度の低下につながりかねません。
最悪の場合、お客様からクレームが発生したり、口コミに悪い評価を書かれたりする可能性があるでしょう。
ネットワークを分ける理由④サイバーセキュリティ面でリスクのある運用となる
POSレジと一般客のネットワークを同じWi-Fiで利用すると、サイバーセキュリティの面でリスクがあります。
POSレジの販売情報はクラウド上に保存されるため、端末の紛失やセキュリティ面では安心です。
しかし、一般客や従業員全員がアクセスできるWi-Fiを利用すると、ウイルスを流される可能性もあり、個人情報の流出も0とは言い切れません。
POSレジのセキュリティは強固ですが、念の為にもネットワークを分けた方が良いでしょう。
インターネット回線を別で用意するのが難しい場合の対処法
とは言っても、インターネット回線を別で用意するのが難しい場合もあるでしょう。
そのような場合は、1つの回線で店舗用と来客用の通信ルートを分けられるサービスを導入するのがおすすめです。
例えば、バッフォロー社のVPNルーター「VR-S1000」の持つ「ポートVLAN機能」を使用してインターネット回線を2つに分岐し、一方へ別のWi-Fi機器を追加してそれを無料Wi-Fiとして提供する方法があります。
ポートVLAN機能は本来、オフィス内で個人情報を取り扱う部署のネットワークを分けて、他部署からのアクセスを遮断する際に利用されるセキュリティ機能です。
インターネット回線を2つに分岐しているため、通信速度が気になるところでしょう。しかし、POSレジ利用においては、十分な速度で提供できるので問題ありません。
インターネット回線を別で用意するのが難しい場合は、上記の方法も検討してみてください。
キッチンカーはモバイル回線orポケットWi-Fiがおすすめ
特定の店舗を持たないキッチンカー(移動販売)は、光回線を利用できないため、モバイル回線orポケットWi-Fiがおすすめです。
光回線よりも通信速度は劣りますが、キッチンカーで利用するPOSレジには十分な通信速度を確保できます。
ここでは、キッチンカーのPOSレジにおすすめのポケットWi-Fiを2つ紹介します。
キッチンカーのPOSレジにおすすめのポケットWi-Fi①AiR-WiFi
AiR-Wi-Fiは、au・ドコモ・ソフトバンクの3大キャリアの回線を使えるポケットWi-Fiです。
利用する場所に応じて最適な回線を自動で選んでくれるクラウドSIMタイプなので、全国どこでも使えるのがメリットです。契約期間の縛りがないため、イベント販売などの短期的な利用にも向いています。
また、最大100GBまで速度制限なしで利用可能なので、キッチンカーのPOSレジでも十分に利用できるでしょう。
キッチンカーのPOSレジにおすすめのポケットWi-Fi②クラウドWi-Fi
クラウドWi-Fiは前述のAiR-WiFiと同じく「クラウドSIM」なので、SIMカードを差し込まなくてもインターネットを利用できるポケットWi-Fiです。3大キャリアから最適な回線の電波を掴んで通信できるため、場所によって圏外になる心配が少ないのが特徴です。
契約期間の縛りがなく、いつ解約しても解約違約金が0円なのでキッチンカーの利用にも向いています。(最低契約期間1ヶ月あり)
また、「しばらくキッチンカーを稼働しないから、そこまで容量を使わない」という方でも、プラン変更をして節約することも可能です。(プラン変更には手数料2,200円かかります)
OSがWindows XPのPOSシステムは入れ替えを推奨!
現在お使いのPOSシステムのOSがWindows XPの場合は、入れ替えを推奨します。
Windows XPは2014年4月にサポートが終了しているサービスのため、POSシステムが古い状態のままです。
現在、マイクロソフト社はWindows10を推奨しており、最新のOSに入れ替えなければセキュリティ面のリスクが高くなるでしょう。
お店でWi-Fi(インターネット回線)を導入する方法・利用までの流れ
お店にWi-Fiを導入するまでの流れは以下のとおりです。
回線事業者とプロバイダーの決定
まずは、契約する回線事業者とプロバイダーを決めます。プロバイダーによって特典や料金も異なるので、慎重に選びましょう。
モバイル回線の場合は、プロバイダーは不要です。
最適なプランを選ぶ
契約する事業者が決定した後は、自店に合ったプランを選びます。POSレジに必要な通信速度やオプションなどを考慮して、用途に応じたプラン選びが大切です。
契約手続きを行う
プラン選びをすれば、契約手続きを行います。
開通工事を行う
光回線の場合は開通工事が必要です。都合の良い日を選んで開通工事を行いましょう。光回線の場合は開通工事が必要です。都合の良い日を選んで開通工事を行いましょう。
Wi-Fiルーターなどを設置
開通工事が終わりWi-Fiルーターなどの必要な機器を設置したら、インターネットが利用できます。
各事業者によって手順が異なる場合もあるため、確認しながら進めましょう。
まとめ
ここまでの内容をおさらいすると、POSレジはオフラインでも利用できます。商品のスキャンや会計、売上情報の保存などが可能です。しかし、POSレジの機能を十分に発揮するためには、やはりオンラインでの利用が必須です。
POSレジで使うWi-Fiのインターネット回線は光回線がおすすめです。光回線は通信速度が速く、安定しているため、通信品質が求められるPOSレジに向いています。
Wi-Fiをお店に設置する場合は、POSレジ用と一般客用のネットワークは必ず分けるようにしましょう。通信速度が遅くなったり、通信エラーで業務がストップしたりする恐れがあります。
これからPOSレジを導入する方、回線選びに迷っている方は、本記事で紹介した内容を参考に、製品選びをしてみてはいかがでしょうか。