POSレジとは、顧客が商品を購入した際に、そのデータをPOSシステムに自動で取り込むことが可能なレジのことです。
そのため、売上や在庫の状況を一目で把握でき、業務を効率化できます。
「何が」「いつ」「何円で」「何個売れたのか」などの販売情報をもとに、様々な角度から分析を行うこともできる機能性に優れたレジです。
POSレジはどんどんとシェアを伸ばし続けており、「グローバルPOS(POINT OF SALE)ターミナル市場-成長、傾向、COVID-19の影響、および予測(2022年-2027年)」の調査によると、世界全体の市場規模は2026年に1162.7億ドルになると予想されています。
今回の記事では、POSレジについてわかりやすく解説していきますので、導入を検討している方は参考にしてみてください。
POSレジとは
POSレジとは、顧客に対して商品を販売した際に「何が」「いつ」「何円で」「何個売れたのか」などの販売情報を記録・集計する”POSシステム”を搭載したレジのことです。
近年、市場に出回っているPOSレジの多くは、販売情報を記録・集計するだけではなく、売上分析や在庫管理なども行えるようになっています。顧客管理機能や複数店舗管理機能なども備わっており、あらゆる面から店舗運営に役立てることが可能です。
【「POSシステム」と「POSレジ」は何が違うの?】
「POSシステム」と「POSレジ」は同義に扱われがちですが、厳密に言うと同じではありません。上記で示したような「仕組み」自体を示すのが「POSシステム」で、「その仕組みを搭載したもの」が「POSレジ」です。
「POSシステム」は、商品名や価格などの商品情報をシステム内に登録でき、商品が売れたときに「何が」「いつ」「何円で」「何個売れたのか」などの販売情報をリアルタイムで記録し、分析や管理を行えます。「POSシステム」を搭載できる端末は「POSレジ」として使用可能です。
現在の主流はクラウド型の「POSシステム」で、PC・タブレット・スマートフォンにアプリをインストールしてPOSレジとして使用しています。ここでは、「POSシステム」が搭載されているレジが「POSレジ」だということを覚えておきましょう。
従来のレジスターとはどう違う?
従来のレジスターは、会計金額の計算と登録が主な機能となっており、非常にシンプルなものです。
一方、POSレジは高度なレジ機能に加えて、在庫管理や売上分析など多岐にわたる機能が搭載されています。
レジスターの歴史は古く、1878年にアメリカのカフェ経営者が開発しました。初期のレジスターは、スタッフによる売上金のごまかしを防止するために生み出されたと言われています。機能は少額取引内容の金額を表示できるだけで、非常にシンプルなものです。
初期のレジスターが開発されてから約30年後に、日本でも初めて百貨店や大手デパートなどで導入され始めました。
その後、1970年代にPOSレジが開発されています。アメリカのスーパーマーケットが利幅の減少を食い止める目的で、従来のレジスターよりも高度な商品管理ができるようにしました。
現在は、日本でも様々な業種でPOSレジが使用されており、特に小売店や飲食店での需要が非常に高いです。最近では、iPad・iPhoneという革新的なモバイル端末が普及したことで、操作性の高さを活かしたPOSレジも増えています。
POSレジには様々な種類がある
以下は、現在普及しているPOSレジです。様々な種類があり、店舗形態やスペースに合わせて導入できます。
ターミナルPOSレジ
見た目は従来のレジスターに似ています。POSレジのなかではもっとも導入数が多いです。POSレジ専用に作られているため、非常に高機能な仕様になっています。
タブレットPOSレジ
タブレット端末に、アプリのPOSシステムをインストールしてPOSレジとして使用します。一番の魅力はその手軽さで、タブレット本体が薄いので省スペース化が可能です。
パソコンPOSレジ
市販のパソコンにPOSシステムをダウンロードすることで、POSレジとして使用可能です。使い慣れたパソコンを使用できるので操作性が高く、 独自にカスタマイズできるものもあります。
セルフレジ
セルフレジには2種類あり、フルセルフレジとセミセルフレジがあります。
フルセルフレジは、顧客が自ら商品バーコードをスキャンして自動釣銭機で精算を行い、セミセルフレジはレジスタッフが商品バーコードをスキャンし、顧客が自動釣銭機で支払いを行うPOSレジです。
タッチパネル券売機・自動精算機
顧客がタッチパネルで購入する商品を選ぶなどして、精算するタッチパネル券売機や自動精算機で支払いを行います。タッチパネル券売機と自動精算機の違いとしてはタッチパネル券売機が前払い、自動精算機が後払い方式となります。スタッフが注文をとる必要がないので、人件費削減が可能です。
新たにレジを導入するならPOSレジがおすすめ!
POSレジは無料で導入できるものから、月額利用料金がかかる高機能なものまでバリエーションが豊富で、従来のレジに比べて価格面・機能面で勝ります。
そのため、新規開業などでレジを導入する場合は、POSレジがおすすめです。
また、2023年10月1日よりスタートするインボイス制度に伴い、昔ながらのレジスターでは制度に対応できなくなります。この機会に、POSレジヘの入れ替えを行うといいでしょう。
レジのインボイス制度対応については下記の記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
POSレジの主な機能を紹介
POSレジは非常に多機能で様々な機能がありますが、ここではメインの機能を一部紹介します。
①レジ機能
手打ちではなくバーコードで商品の読み込みができ、軽減税率や免税販売・インボイス制度に対応可能です。複数の税率を設定でき、免税販売の場合は必要な書類を自動で作成できます。 適格簡易請求書(インボイス)として扱えるレシートも発行できるので、問題なくインボイス制度に対応可能です。
また、医療機関や薬局など、特殊な会計の業種にも対応できます。
②売上分析機能
売上データが自動で集計されるので、リアルタイムで情報を確認できます。時間軸・商品軸で表示されるため、効率的に売上分析が可能です。売上分析の結果をもとに、在庫管理を行うこともできます。
③在庫管理機能
仕入れた日や売れた日を素早く確認でき、他店舗の商品別在庫状況も把握可能です。在庫の増減も分かるので、仕入れに活かすことができます。また、バーコードリーダーを使用して、効率的に棚卸が可能です。アパレルなどの小売業の在庫管理を、正確かつ迅速に行えます。
≫在庫管理機能について詳しく
④顧客管理機能
顧客の情報を確認して、これまでの購買履歴や購入金額を参照可能です。顧客情報をもとに接客ができるので、顧客満足度向上が期待できます。顧客管理機能は、接客レベルを向上させる上で非常に重要な機能です。
POSレジのなかには、会員ランクや個別にポイント付与率を設定できるものもあるので、リピート客増加につなげることもできます。
≫顧客管理機能について詳しく
⑤予約管理機能
飲食店や美容サロンにおいて、予約管理機能は必須です。POSレジ1台で予約状況を確認でき、変更やキャンセルなどの編集もできます。メーカによっては外部の予約システムとの連携ができ、複数の予約システムからの予約を一元管理可能です。そのため、予約のバッティングを避けることができます。
≫予約管理機能について詳しく
⑥ハンディ/モバイルオーダーシステム連携機能
POSレジとオーダーシステムを連携させることで、スマートフォンで簡単に注文を受けることが可能です。 また、顧客自身がQRコードを読み込み、自身のスマートフォンで注文することもできます。その場合、注文を受けるスタッフは不要で、テーブルに注文用のタブレットを設置する必要もないため、人件費や導入費用などのコストを削減可能です。
⑦ECサイトの受注管理機能
ECサイトからの受注情報を自動的に取り込み、受注から出荷管理までを行えます。在庫データと連携できるので、在庫状況の確認も容易です。ここ数年、消費者の購買行動は変化しています。ECサイトを構築し、POSレジと連携させることで売上増が期待できるでしょう。受注管理機能は、ECサイトを運用する上での手間を削減できる非常に便利な機能です。
⑧キャッシュレス決済機能
もともとキャッシュレス決済機能がついているものと、決済端末を別途導入して連携させるタイプがあり、キャッシュレス決済機能搭載のPOSレジには「Square」などがあります。
最近は現金を持ち歩かない方が増えているので、キャッシュレス決済に対応することで新規顧客増加を期待できるでしょう。
≫キャッシュレスについて詳しく
POSレジの機能についてさらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
POSレジ導入によって実現できること(導入メリット)
ここでは、POSレジ導入のメリットや導入によって実現できることを紹介していきます。
POSレジ導入のメリット
POSレジ導入のメリットは以下の通りです。それぞれ解説していきます。
マーケティング戦略の立案が可能
POSシステムで商品の売り上げデータを、自動的にリアルタイムで収集できるので、詳細なデータ分析が可能です。 「何が」「いつ」「何円で」「何個売れたのか」などを確認できるので、実際の数値に基づいて根拠がある売上分析ができます。正確な数値によって精度の高い分析ができるようになり、店舗に適したマーケティング戦略を立案可能です。
業務効率向上・人件費削減
バーコードリーダーを導入することにより、手打ちに比べてレジの会計処理を自動化できるだけではなく、正確かつ迅速に行えます。また、フルセルフレジであれば、そもそもレジスタッフが不要になるので人件費の削減が可能です。飲食店の場合は、タッチパネル券売機やモバイルオーダーシステムを導入することで、業務効率をアップさせるとともに人件費を削減できます。
顧客満足度の向上・サービスの充実度アップ
レジの待ち時間を短縮できるので、顧客にとっては大きなメリットになります。各種キャッシュレス決済に対応することで、顧客は複数の支払い方法から選択肢可能です。
美容室などでは、タブレット型のPOSレジを利用して電子カルテに顧客の様々な情報を入力しておくことで、質の高い接客ができるようになります。また、会員証アプリを利用して、ポイント付与や割引クーポンの発行などを行えば、リピート客増加につながるでしょう。
金額の入力ミス防止
POSレジではバーコードスキャナーを利用して商品情報を読み取るので、金額の入力ミスがありません。複数税率に対応しているため、商品ごとに消費税が異なっていても正確に処理できます。
手打ちの場合、急いでいたり忙しかったりするとミスが起きがちですが、そういった心配もありません。セールやキャンペーンなどでの金額変更もスムーズに行うことが可能です。
セキュリティ強化・不正防止
POSレジでは、レジを使用する担当者の権限を設定可能です。また、問題が発生した場合は、問題発生時に誰が会計作業を行ったのかを明確にできます。
従来のレジスターよりも格段にセキュリティが強化されており、スタッフの不正を未然に防ぐことが可能です。
規模や業種に適した機能が豊富
POSレジは、店舗の規模や業種に合わせた様々な種類・機能を備えたものを選択可能です。 小売店や飲食店に特化した機能だけではなく、美容・サロンや医療機関に特化した機能を備えているPOSレジもあります。
小規模店舗でターミナルPOSレジの設置スペースがない場合は、タブレットPOSレジを利用することで省スペース化が可能です。
複数店舗の管理を一元化できる
複数店舗の売上データをリアルタイムで把握可能です。また、各店舗の分析にも活用でき、店舗によっての売れ行き傾向も確認できます。他店舗の在庫状況も分かり、メーカーによっては店舗間での在庫移動処理も可能です。
ECサイトと連携できるPOSレジもあり、1台で複数店舗の管理を正確かつスピーディーに行えます。
【業種別に見る】POSレジ導入で実現できること
ここでは、以下の各業種での POS レジ活用事例やPOSレジ導入によって実現できることを紹介していきます。運営している店舗に近い業種の活用事例を参考にしてみるといいでしょう。
- 飲食店
- 小売店
- 美容室
- 医療機関
【飲食店】セルフオーダーシステム連携で人件費削減に成功
通常のオーダー業務はホールスタッフが各テーブルとキッチンを往復する必要があり、オーダー内容をキッチンへ伝えなければなりません。席数が多かったり2階席や個室があったりする店舗の場合は、ホールスタッフの移動距離が長くなってしまい、そのぶんタイムロスが発生します。
しかし、セルフオーダーシステムを導入することにより、ホールスタッフが各テーブルに足を運ぶ必要がなくなるので、オーダー業務を大幅に効率化可能です。
お客様自身が入力した注文内容は直接キッチンへ共有されるので、注文内容の聞き間違いや聞き漏れといったヒューマンエラーの防止も期待できます。
【小売店】顧客管理機能で会計しながら顧客情報をチェック
小売店において、顧客管理は欠かせません。 年齢・性別・購買金額・購買回数、購買日、来店人数、誕生日、ポイント状況など、様々な情報を記録でき、接客中でもリアルタイムで会員情報を確認可能です。
たとえば、会計中に顧客情報を確認してお客様の誕生日が近かった場合、一言声をかけることで接客の質が上がり、顧客満足度の向上も期待できます。
【美容室】予約管理機能で予約を一元管理
POSレジでは、外部の予約システムと連携できるものもあるため、ホームページやウェブサイトから予約が入っても、すべてPOSシステム内で一元管理できます。予約のバッティングを防ぐことも可能です。予約してシステムを変更する必要がないため、スタッフの負担も軽減できます。
【医療機関】電子カルテ・レセプト連携でレジの手打ちが不要に
電子カルテ・レセプト連携をすることで、病院やクリニックの複雑な会計処理を正確かつスピーディーに行えます。電子カルテ・レセプトで発行するバーコード付きの伝票で会計を行えるので、レジでの手打ちが必要ありません。
保険点数の割合なども自動で反映されるので計算ミスを防ぐことが可能です。
POSレジのデメリットは?
POSレジの導入は様々なメリットがありますが、少なからずデメリットもあります。ここでは、3つのデメリットをそれぞれ解説するので、考慮した上で導入を検討するようにしましょう。
格安の中古レジよりは高い
POSレジの価格相場は、初期費用で10万円~40万円程度がボリュームゾーンです。数万円で導入可能な、従来の中古POSレジよりは高くなってしまいます。
ただし、なかにはSquareやAirレジのような、無料で導入できる製品もあるので、機能面などを考慮した上で導入を検討してみるといいでしょう。
【注意!インボイス制度開始に伴い格安レジスター(従来レジスター)では対応できなくなります。】
2023年10月のインボイス制度開始に伴いレジから発行する領収書orレシートをインボイス対応させる必要があります。その際、従来のレジスターでの対応はできないためPOSレジへの入れ替えが必要になります。(厳密には領収書に手書きでインボイス制度の決まりに従って、必須事項を記入することは可能ですがかなりの手間がかかるので、現実的に運用は難しいです。)
≫インボイス制度開始に伴うレジの対応についてはこちらをご覧ください。
ネットワークエラーや停電に弱い
POSレジを利用するには、電源とネットワーク環境が必要です。そのため、ネットワークエラーや停電時は、POSレジが使えなくなってしまう可能性があります。
ただし、なかにはオフラインで利用できるPOSレジもあり、常に電源に接続しておく必要がないものもあるので、災害時などのリスクも考慮して導入すると良いでしょう。
情報漏洩・マルウェア感染のリスクがある
POSレジは、メーカーがセキュリティ対策を行なっていますが、インターネットに接続して利用する関係上、情報漏洩やマルウェア感染のリスクがあります。
また、従業員がタブレットやパソコンからデータを抜き取って、流出させる可能性もないわけではありません。
POSレジを選ぶ際は、強固なサイバーセキュリティが施されているものを選ぶようにし、容易に不正ができないものを選ぶようにしましょう。
POSレジ導入にどれくらいコストがかかる?
POSレジの導入にあたっては導入費用が必要で、ランニングコストも発生します。以下では、それぞれタイプのPOSレジの導入費用を紹介するので参考にしてください。
- ターミナルPOSレジ:50万~100万円程度
- タブレットPOSレジ:0円~25万円程度
- パソコンPOSレジ:0円~50万円程度
- セルフレジ(セミセルフレジ):100~150万円
- タッチパネル券売機・自動精算機:200万円~450万円
上記の導入費用に加えて、ランニングコストがかかります。ランニングコストについては、メーカー・利用プランによって異なるので、導入前に確認するようにしましょう。
各タイプのレジの価格相場や低価格製品紹介は下記の記事で行っています。気になる方はチェックしてみてください。
POSレジの選び方
ここでは、POSレジの選び方について解説していきます。POSレジを選ぶ際は、以下の4点に気をつけましょう。
- 料金や各料金プランで何ができるか
- 保守対応やサポート対応はどうか
- 導入したい端末や機器、ソフトが活用(連携)できるか
- 業種別の選び方もチェック
料金や各料金プランで何ができるか
複数のPOSレジを見て、搭載されている機能と料金が見合っているか確認し、運用イメージと比較して機能の過不足がないか事前に熟考するようにしましょう。
たとえば、小規模で開業して間もない店舗の場合、最低限のレジ機能と操作性を重視して、低コストで導入できるPOSレジを選ぶのも選択肢の一つです。
なかには、iPhoneさえあれば無料で使えるPOSレジもあります。最初は無料プランを利用して、店舗の拡大に合わせて高度な機能が備わった有料プランに切り替えることも可能です。
POSレジは、多機能であるほど利用料金が高くなります。導入後に使わない機能が多いと、そのぶん損してしまう場合もあるので、事前に必要な機能を整理しておくようにしましょう。
保守対応やサポート対応はどうか
事前に、保守対応やサポート対応について確認しておくのは非常に重要です。レジに不具合が出た場合、数時間もしくは数日間レジが使えなくなる可能性を考慮しておかなければなりません。
24時間365日サポートや訪問サポートなど、メーカーによって対応が異なるので、導入前に確認しておきましょう。
導入したい端末や機器、ソフトが活用(連携)できるか
導入したい端末や、周辺機器に対応しているかどうかはしっかり確認しておく必要があります。また、外部のソフトと連携できるかどうかも要チェックです。POSレジによって、利用できる端末や機器は異なります。そのため、事前に担当者に確認しておきましょう。
自動釣銭機とPOSレジを連携させることで、セルフレジとして運用できますが、一部のPOSレジメーカーでしか対応していません。現状、必要がなくても将来的に自動釣銭機が必要になる可能性も考えられます。自動釣銭機が連携できないために、POSレジを入れ替えるということにならないよう、長期視点でメーカーを選びましょう。
また、会計ソフトも多くのPOSレジと連動できるので、対応ソフトを確認しておいたほうがいいです。
業種別の選び方もチェック
POSレジは、業種によって選び方が異なります。以下ではそれぞれの業種に適した選び方を解説していくので参考にしてください。
クリニック・病院
電子カルテ・レセコンと連携できるかどうかは必ず確認する必要があります。金額の打ち間違いを防止したり、会計時間の短縮が出来たりするので、医療機関において電子カルテ・ レセコンとの連携は必須です。
また、予約管理機能も欠かせません。予約管理機能が備わっていれば、他の予約管理システムを導入しなくても、POSレジ1台で予約状況を管理できます。
最近では、医療機関でもキャッシュレス決済に対応しているところが増えているので、キャッシュレス決済への対応も検討してみるといいでしょう。
薬局
薬局の会計業務は非常に複雑なので、薬局特有の会計処理ができる機能は必須です。
レセコン連動はもちろん、 NSIPS®・軽減税率・セルフメディケーション税制品に対応できるPOSレジを選ぶようにしましょう。
これらの会計処理に対応できると、会計業務が効率化でき、会計の待ち時間も短縮できます。
飲食店
飲食店の場合は、ランチとディナーの区分けや複数人の個別会計に対応できると便利です。 飲み放題・食べ放題メニューを提供している店舗は、時間制限を管理できる機能もあるといいでしょう。
また、POSレジの導入で人件費を削減したい狙いがある場合は、モバイルオーダーシステムを利用できるPOSレジが効果的です。
美容室
美容室でPOSレジを利用する場合、タブレットPOS レジを導入すると非常に便利です。省スペース化ができ、店舗の雰囲気も損ねません。
カルテ機能があれば、顧客の施術記録を確認できるので、タブレットを持ちながらヒアリングが可能です。手書きメモや写真を保存できるものがあるので、顧客管理をしっかりと行い、質の高い接客ができます。
小売店
小売店において、キャッシュレス決済への対応は必須です。キャッシュレス決済に対応していない場合、新規顧客を逃してしまう可能性もあるので注意しましょう。
セット・セール販売設定や、売上分析機能があると店舗運営に役立ちます。また、今日の効率化をはかる上では在庫管理機能も必要です。導入前は、店舗の業務フローを見直して、何を効率化したいか整理した上で機能を確認するようにしましょう。
人気のPOSレジ4選の特徴・機能・料金を紹介
ここでは、POSレジ4選と特徴・機能・料金を紹介していきます。それぞれを比較しながら導入を検討してみてください。
おすすめのPOSレジについては以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
スマレジ|スマレジ株式会社
■おすすめポイント
- 店舗を経営する上で必要な機能が一通り揃っている
- 操作性が高く見た目もスタイリッシュ
- 導入実績120,000店舗以上
■スマレジの特徴
初めてのPOSレジにおすすめ 無料プランあり
スマレジは基本的なレジ機能の他、店舗を経営する上で必要な機能が一通り揃っています。 iPadをPOSレジとして利用するため、操作性が高く見た目もスタイリッシュです。
アクティブ店舗数38,000店舗以上あるので、信頼性が高く安心して導入できるでしょう。
POSレジのなかでは、圧倒的にオススメNo.1です。東京・名古屋・大阪・福岡など、全国にショールームがあり、無料オンライン相談もできるので気軽に問い合わせてみるといいでしょう。
■料金プラン
・スタンダード:0円※1店舗のみ
・プレミアム:5,500円/月※1店舗につき
・プレミアム プラス:8,800円/月※1店舗につき
・フードビジネス:12,100円/月※1店舗につき
・リテールビジネス:15,400円/月※1店舗につき
■製品情報
おすすめの業種 | 飲食店、小売店、アパレルなど |
主なPOSの機能 | 基本のレジ機能、周辺機器対応、売上分析、顧客管理、複数店舗管理、本部管理、キャッシュレス決済、予算管理、小売店向け在庫管理、受注管理、免税対応、軽減税率対応、スマレジ・アプリマーケット、外部システム連携、スマレジAPI、スマレジ・タイムカード連携、オーダーエントリー、オフライン対応、セルフオーダー、 商品別税設定、データのCSV出力、スタッフ管理、セルフレ・券売機、クイックコマンド、トレーニングモード、スマレジ・ストア、イベントカレンダー、PL管理、アラート通知機能 |
キャッシュレス決済 | 〇 |
会計ソフト連携 | 〇 |
保守・サポート対応 | メールサポート(平日9:00~22:00のみ)365日対応コールセンター(受付時間:9:00~22:00)※365日対応コールセンターはプレミアムプラス以上のプランのみ |
Square|Square
■おすすめポイント
- iOS・Android対応
- キャッシュレス決済に強い
- 最短即日導入
■Squareの特徴
キャッシュレス決済に強いPOSレジ 最短即日導入可能
SquareはPOSレジ機能を無料で利用でき、iOS・Androidのスマートフォン・タブレットに対応しています。キャッシュレス決済に強く、クレジットカード・電子マネー・PayPay決済など、様々な支払い方法に対応可能です。
最短即日導入が可能で、ホームページから簡単にアカウント登録ができます。
■料金プラン
- フリー月額0円
- プラス月額6,000円
- プレミアム(要問合せ)
■製品情報
おすすめの業種 | 小売店、飲食店、美容・サロンなど |
主なPOSの機能 | 売上管理、顧客管理、勤怠管理、複数店舗管理、eギフトカード、キャッシュレス決済、 予約管理、売上データ分析、スタッフ管理、顧客リスト【リテールPOSレジ】在庫管理、オンライン販売、 |
キャッシュレス決済 | 〇 |
会計ソフト連携 | 〇 |
保守・サポート対応 | 電話サポート(受付時間10:00~18:00)※年末年始・臨時休業日を除く |
\まずは無料アカウント登録/
Airレジ|株式会社リクルート
■おすすめポイント
- 場所を選ばず利用できる
- 多くの機能を無料で使える
- 低コストで導入可能
■Airレジの特徴
iPadで会計をスタイリッシュに 充実した機能が無料
AirレジはiPadやiPhoneを活用するPOSレジで、使用場所を問いません。注文入力や会計だけではなく、管理・分析などの機能も無料で利用できます。 iPad・レシートプリンター・インターネット環境さえあれば利用できるので、低コストで導入したい店舗におすすめです。
非常にシンプルな設計になっているので、誰でも問題なく使用できるでしょう。
■料金プラン
- 初期費用・月額利用料金・サポート全般・すべての機能の利用料:0円
※周辺機器の購入費用はかかります。
■製品情報
おすすめの業種 | 小売店、飲食店など |
主なPOSの機能 | 商品入力、割引・ 割増、端数値引、軽減税率、非課税、キャッシュレス、レシート出力、キャッシュドロア連携、領収書発行、バーコード読み取り、オフライン機能、伝票一覧、個別会計、返品・返金、会計前レシート、カスタマーディスプレイ機能、リソース管理、入出金、レジ締め前伝票一覧、訂正伝票作成、レジ点検・ 清算・清算履歴、取引履歴、点検レシート、清算レシート、日別売上、商品別売上、売上集計CSVのダウンロード、会計明細CSVのダウンロード、顧客管理、商品管理、基本情報管理、出前館連携 |
キャッシュレス決済 | 〇 |
会計ソフト連携 | 〇 |
保守・サポート対応 | メール、チャット |
東芝テック株式会社
■おすすめポイント
- ターミナルPOSレジ市場シェア率18年連続No.1
- 様々なPOSシステムを提供している
- お試し期間あり
■東芝テック株式会社の特徴
POSレジ市場シェア率No.1 無料お試し期間あり
東芝テック株式会社は、POSレジ市場において圧倒的シェアを誇り、シェア率は18年連続No.1です。さまざまなPOSシステムを提供しており、なかでも「POSasy(ポサシー)」は、iPadで利用できるため操作性に優れています。
アカウント発行日から翌月末までは、お試し期間として無料で利用可能です。
■料金プラン
- 月額3,500円(POSasy)
- 初期設定サービス:30,000円(30メニューまで)
- EC決済機能初期設定サービス:9,000円
■製品情報
おすすめの業種 | 小売店、飲食店など |
主なPOSの機能 | 【POSasyの場合】商品登録、テイクアウト商品登録、キャッシュレス決済、軽減税率、インボイス、電子レシート、領収書発行、レシート発行、返品処理、売上分析、 |
キャッシュレス決済 | 〇 |
会計ソフト連携 | 要問合せ |
保守・サポート対応 | コールセンター(9:00~21:00/365日) |
その他POSレジに関するよくある質問やおさえておきたいポイント
ここでは、POSレジに関するよくある質問や、導入前におさえておきたいポイントを紹介します。
POSレジの耐用年数は何年ですか?
POSレジの耐用年数は5年です。勘定科目は「事務機器・通信機器」に該当します。POSレジを購入した場合は、固定資産とみなされるため減価償却の処理が必要です。
リースで導入した場合も減価償却の処理が必要になりますが、所有権がリース会社にある「所有権移転外」契約であれば、リース契約をしている期間が耐用年数となります。
レンタルの場合は利用者側が所有する資産と見なされないので、耐用年数について気にする必要はありません。
イベントのために一時的にPOSレジをレンタルをしたいのですが
POSレジはレンタルで導入することも可能です。1週間・1ヶ月単位でレンタルできるPOSレジが多く、1ヶ月だと10,000円前後で利用できます。レンタル料金はメーカーによって差があるので、各メーカーに問い合わせてみてください。
POSレジ導入のために補助金は利用できますか?
POSレジの導入では補助金を利用できます。IT導入補助金や業務改善助成金などを活用することで、導入費用を抑えることが可能です。
シェア率の高いPOSレジメーカーはどこですか?
ターミナルPOSレジのシェア率は、上から東芝テック36%・NEC28%・富士通フロンテック18%です。
タブレットPOSレジに関しては、スマレジが120,000店舗以上、ユビレジが30,000店舗以上の導入実績があります。Airレジは、665,000アカウント以上の登録実績がありますが、あくまでアカウント数なので実際の利用店舗はもっと少ないでしょう。
まとめ
様々な業務を効率化できるPOSレジは、店舗経営において非常に大きな役割を果たします。 効率化できるだけではなく、正確に素早く業務を行うことが可能です・
POSレジの導入を検討している方は、 今回の記事の内容を参考にしてみてください。インボイス制度が2023年10月に開始される関係で、直前の8月・9月は駆け込み需要により品切れが予想されるので、早めの導入をおすすめします。