薬局ドラッグストアにおすすめのセルフレジ|導入メリットとは?

薬局ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

ここ数年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、薬局・ドラッグストアでのセルフレジ導入が進んでいます。まだ導入はしていなくても検討中だという方も多いでしょう。

今回の記事では、薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジを紹介します。また、セルフレジの選び方やメリット・デメリットも解説しますので、導入を検討する際の参考にしてください。

この記事でわかること
  • 薬局・ドラッグストアがセルフレジ導入を失敗しないための「正しい選び方」
  • 薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ4選
  • 導入前におさえておきたいセルフレジの基礎知識・メリット・デメリット
  • 薬局・ドラッグストアがセルフレジ導入に使える補助金情報
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目次

セルフレジとは?薬局ではどんな導入効果がある?

セルフレジとは、お客様が自分で会計を行うレジのことです。セルフレジにはセミセルフレジフルセルフレジの2種類があり、それぞれ若干運用方法が異なります。

精算をお客様自身が行うという点はどちらも同じですが、セミセルフレジの場合は商品バーコードの読み込み(会計金額の表示まで)はレジスタッフが行う運用です。一方、フルセルフレジは商品バーコードの読み込みから精算まですべてお客様が行います。

薬局でセルフレジを導入して得られる効果

セルフレジは店舗の運営に非常に役立つツールであり、主に以下のような導入効果が見込めるので非常におすすめです。

  • 人件費削減効果
  • 客単価アップ
  • 業務効率化・スタッフの負担軽減
  • キャッシュレス決済導入がスムーズ
  • お客様のレジ待ち時間の短縮
  • 新たな顧客体験の創出

>セルフレジの基礎知識やメリットをさらに詳しく知りたい方はこちら

薬局・ドラッグストアがセルフレジ導入を失敗しないための「正しい選び方」

ここでは、薬局・ドラッグストアがセルフレジを導入するにあたって、失敗しないための正しい選び方を解説していきます。以下の手順でセルフレジを選定することで、各店舗に最適な製品を見つけられるでしょう。

  1. まずはセルフレジの種類を選ぶ
  2. セルフレジ導入に使える予算を設定しよう
  3. 薬局・ドラッグストアのセルフレジに必要な機能の有無をチェック
  4. こだわりポイントを軸に製品を選ぶ

①まずはセルフレジの種類を選ぶ

前述の通り、一口にセルフレジといっても運用方法によって種類が分かれます。セルフレジは大きく分けると「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類があり、以下でそれぞれの使い方を解説するので参考にしてください。

セミセルフレジの使い方
  1. レジスタッフが商品情報を読み取る
  2. お客様(患者)が精算機で支払いを行う
  3. 精算機から排出される領収書・レシートを受け取る

>セミセルフレジについてさらに詳しくはこちら

フルセルフレジの使い方
  1. お客様が自分で商品情報の読み取りを行う(バーコードをスキャンする)
  2. お客様(患者)が精算機で支払いを行う
  3. 精算機から排出される領収書・レシートを受け取る

>フルセルフレジについてさらに詳しくはこちら

セミセルフレジとフルセルフレジのメリット・デメリットを比較

セミセルフレジフルセルフレジ
導入価格相場小型タイプ:100~150万円
大型タイプ:300~450万円
200万円~300万円
バーコードスキャンスタッフお客様
精算お客様お客様
1回あたりの会計時間◎スキャンを慣れたスタッフがやるので速い(平均43秒/人)△お客様が行うので時間が書かかる(平均180秒/人)
スタッフ1人で管理できる台数△1台/1人◎6台/1人
スタッフ1人で対応できる客数〇平均83人/時◎平均120人/時
お客様の負担

②セルフレジ導入に使える予算を設定しよう

セルフレジを導入する上では、まず予算を設定しましょう。セルフレジの導入価格相場はセミセルフレジとフルセルフレジで異なります。

まずセミセルフレジの場合、価格相場は小型タイプで100~150万円、スーパーなどでよくみられる大型のタイプ(レーンタイプ)だと300~450万程度です。また、フルセルフレジの場合は200万円~300万円が価格相場です。比較的高額なので、予算を定めた上で検討するのが重要になります。

③薬局・ドラッグストアのセルフレジに必要な機能の有無をチェック

薬局は他の業種と異なり、通常のレジ機能に加えて薬局特有の機能が求められます。基本的には、下記の機能に対応したセルフレジを選ぶと、導入後に業務を効率化することが可能です。

調剤薬局向けレセプトコンピューター連携

薬局向けレセコンと連携できる機能を備えていれば、レセプト(診療報酬明細書)を見ながら手で一つずつ入力する必要がありません。レセコンの請求情報をPOSレジに取り込むことができるので、請求金額の打ち間違いやレジへの入力漏れなどを防げます。

NSIPS対応

薬局では、処方箋の他に一般医薬品も販売します。これまで通常のレジの場合は、処方箋と一般医薬品の会計はそれぞれ別で行う必要がありました。しかし、NSIPS®対応のPOSレジの誕生によって、NSIPS®から調剤情報を受け取ることができるようになり、合算して会計が可能となっています。これにより、処方箋の金額入力が不要になり、会計業務を正確かつスムーズに行うことが可能です。

セルフメディケーション税制対応

薬局では、健康の維持や疾患予防のための制度のセルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)に対応しなければなりません。お客様(患者)は、スイッチOTC医薬品を購入する際、購入額に応じて所得控除を受けることが可能です。ただし、控除を受けるには特定の商品を購入したお客様(患者)へ、購入を証明する書類を渡す必要があります。セルフメディケーション税製品対応のPOSレジを使用することで、その商品の対象の有無をレシートに印字可能です。そのため、必要書類の渡し忘れを防止できます。

商品在庫管理機能

商品在庫管理機能があれば、薬局内の商品在庫を正確にリアルタイムで管理できます。商品が購入されると、自動的に在庫数に反映されるので効率的に管理可能です。

本部管理機能(複数店舗の場合)

複数の店舗を展開している薬局の場合は、本部管理機能が備わっていると便利です。店舗ごとの売上をリアルタイムで把握できるため、分析することで店舗運営に活かせます。

④こだわりポイントを軸に製品を選ぶ

セルフレジには各製品、さまざまな特長があるので店舗が重視するポイントを決めて絞り込むのがおすすめです。とはいえ、「初めてのことなのでよくわからない」という方向けに他の薬局(ドラッグストア)がセルフレジ選定時に重視していたポイントを以下にまとめましたので参考にしてください。

  • 導入費用・月額利用料などコスト面
  • セルフレジの性能・機能の充実度
  • 操作性・使いやすさ
  • 保守サポートの内容や手厚さ

薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ5選を比較

ここからは、薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ5選を紹介していきます。
以下に各製品のコストや機能をまとめた表も用意したので、それぞれを比較する際にご覧ください。

スクロールできます
スマレジBCPOSPharmacubeGooCoPOS調剤薬局向けPOSレジシステム
導入価格約1,000,000円990,000円~要問合せ要問合せ要問合せ
ランニングコスト精算機アプリ:3,300円
スタンダードプラン:0円
プレミアム:5,500円
プレミアムプラス:8,800円
BCPOS Litefree:0円
BCPOS サブスクリプション:5,000円~
要問合せ要問合せ要問合せ
薬局レセプト連携
NSIPS対応
(調剤レセコンはNSIPS®に対応している
サービスの場合はスマレジと連携が可能)
セルフメディケーション税製品対応要問合せ
商品在庫管理機能要問合せ〇(同社の薬歴連動自立型医薬品在庫管理システムを連携)
本部管理機能(複数店舗の場合)要問合せ×

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スマレジ・セルフレジセット

出典:スマレジ公式サイト

■スマレジ・セルフレジセットのおすすめポイント

  • 自動釣銭機付きのセットを提供
  • 各種レセコンと連携可能
  • NON-PLU対応のためレセコン連携しなくても運用可能

■スマレジ・セルフレジセットの特徴

当サイトの総合POSレジランキングでも見事1位に輝いているスマレジは、ドラッグストア・薬局でも利用可能です。フルセルフレジ・セミセルフレジとして運用できる自動釣銭機付きのセットを提供しています。ただし、自動釣銭機を連携させる場合は、プレミアムプラスプランを契約しなければなりません。

スマレジは各種レセコンと連携できます。また、NON-PLU対応なので領収書に印字されたバーコードを読み込んで会計と連携できるため、レセコン・電子カルテと連動しなくても運用も可能です。

■製品基本情報

対応タイプセミセルフレジ、フルセルフレジ
導入価格約1,000,000円~
ランニングコストスタンダードプラン:0円
プレミアム:5,500円
プレミアムプラス:8,800円
薬局レセプト連携
NSIPS対応〇(調剤レセコンはNSIPS®に対応しているサービスの場合はスマレジと連携が可能)
セルフメディケーション税製品対応
商品在庫管理機能
本部管理機能(複数店舗の場合)

BCPOS・セルフレジセット

BCPOS・セルフレジセット
出典:BCPOS公式サイト

■BCPOS・セルフレジセットのおすすめポイント

  • ドラッグストア向け機能を強化したPOSレジ
  • ハンディーターミナルを使用した棚卸ができる
  • 仕入先・メーカー・部門等の各項目別に在庫数の一覧表を作成可能

■BCPOS・セルフレジセットの特徴

BCPOSは、セルフメディケーション税制・軽減税率に対応しており、ドラッグストア向け機能を強化しているPOSレジです。営業中にハンディーターミナル(別途購入)を使用した棚卸ができ、在庫が少ない商品リスト(発注点切れリスト)の作成を行えます。

また、商品の稼動状況(販売・仕入・在庫)を、過去12ヶ月・過去4週で表示可能です。その他、仕入先・メーカー・部門等の各項目別に在庫数の一覧表も作成できます。

■製品基本情報

対応タイプセミセルフレジ、フルセルフレジ
導入価格990,000円~
ランニングコストBCPOS Litefree:0円BCPOS サブスクリプション:5,000円~
薬局レセプト連携
NSIPS対応
セルフメディケーション税製品対応
商品在庫管理機能
本部管理機能(複数店舗の場合)

PharmaCube(ファーマキューブ)|株式会社新世紀

PharmaCube(ファーマキューブ)
出典:Pharmacube公式サイト

■PharmaCubeのおすすめポイント

  • 調剤薬局専用セルフレジだから薬局のほしい機能が充実
  • 小型で省スペース
  • 導入~運用まで手厚いサポートが受けられる

■PharmaCubeの特徴

PharmaCubeは薬局専用のセルフレジです。

強みは省スペースである点と高いコストパフォーマンス、そしてサポートの手厚さです。

自動釣銭機や本体のPOSレジ端末がコンパクトにまとまっているので限られたスペースでも設置可能。

加えて低価格で導入可能と高いコストパフォーマンスも大きな魅力です。
従来、セルフレジは機能面が優れている分、価格の高さがネックでした。
そこでPharmaCubeは薬局のニーズに合わせて、ハードウェアを調整し低コストを実現しています。

導入後の保守・サポートも充実しており、トラブル対応にとどまらず、
法令改定への対応や業務効率改善のアドバイスなども行う頼りになる存在ですよ。

■製品基本情報

対応タイプセミセルフレジ、フルセルフレジ
導入価格要問合せ
ランニングコスト要問合せ
薬局レセプト連携
NSIPS対応
セルフメディケーション税製品対応要問合せ
商品在庫管理機能要問合せ
本部管理機能(複数店舗の場合)要問合せ

GooCoPOS|株式会社グッドサイクルシステム

GooCoPOS|株式会社グッドサイクルシステム
出典:GooCoPOS公式サイト

■GooCoPOSのおすすめポイント

  • 各種レセコンと接続可能な調剤薬局専用セルフレジ
  • Windowsタブレット対応
  • 自動釣銭機連携とキャッシュレス決済でよりスムーズな会計を実現できる

■GooCoPOSの特徴

株式会社グッドサイクルシステムから提供しているGooCoPOSは、各種レセコンと接続可能な調剤薬局専用POSレジです。Windowsタブレットに対応しており、調剤やOTCなど物販の同時会計ができます。

また、キャッシュレス決済に対応しているため、自動釣銭機連携とキャッシュレス決済でよりスムーズな会計を実現可能です。チェーン店管理機能も搭載しているので、複数店舗の管理を効率的に行えます。

■製品基本情報

対応タイプセミセルフレジ、フルセルフレジ
導入価格要問合せ
ランニングコスト要問合せ
薬局レセプト連携
NSIPS対応
セルフメディケーション税製品対応
商品在庫管理機能〇(同社の薬歴連動自立型医薬品在庫管理システムを連携)
本部管理機能(複数店舗の場合)

調剤薬局向けPOSレジシステム|日本リテイルシステム株式会社

調剤薬局向けPOSレジシステム
出典:調剤薬局向けPOSレジシステム公式サイト

■調剤薬局向けPOSレジシステムのおすすめポイント

  • レセコン・自動釣銭機・キャッシュレス端末との連携が可能
  • 調剤窓口会計・OTC・一般品の同時会計ができる
  • 患者が多い薬局の場合はレジ複数台対応が可能

■調剤薬局向けPOSレジシステムの特徴

日本リテイルシステム株式会社が提供している調剤薬局向けPOSレジシステムは、レセコン・自動釣銭機・キャッシュレス端末との連携が可能です。調剤窓口会計・OTC・一般品の会計を同時に行うことができ、単品商品の価格を登録できるため、バーコードまたは画面ボタンで簡単に入力できます。

患者が多い薬局の場合はレジ複数台対応ができ、異なる場所にあるどのレジからでも患者会計データの呼出が可能です。精算時には各レジごとの合計売上金額をレポート出力してくれます。

■製品基本情報

対応タイプセミセルフレジ、フルセルフレジ
導入価格要問合せ
ランニングコスト要問合せ
薬局レセプト連携
NSIPS対応
セルフメディケーション税製品対応
商品在庫管理機能
本部管理機能(複数店舗の場合)×

薬局・ドラッグストアが重視する観点別おすすめセルフレジは?

ここからは、薬局・ドラッグストアが重視する観点別おすすめセルフレジを紹介していきます。

以下の観点別に紹介しますので参考にしてください。

  • 「価格」
  • 「性能・機能充実度」
  • 「操作性」
  • 「サポート力」

「価格」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

価格を重視する方向けに、以下の評価観点に基づき、薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジを評価しています。価格を重視する薬局・ドラッグストアは、こちらのセルフレジがおすすめです!

価格」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジの選定基準

薬局で使われることの多い小型タイプのセルフレジの導入価格相場は100万~150万円で、月額利用料の相場は0円~2万円程度なので、この相場を基準に選定しています。

  • 導入価格
  • ランニングコスト

▼「価格」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

スマレジBCPOS
導入価格約100万円自動釣銭機付きPOSレジセット ( 富士電機 ):990,000円~(税別)

自動釣銭機付きPOSレジセット ( グローリー ):1,070,000円~(税別)
月額利用料・プレミアムプラスプラン:月額8,800円(自動釣銭機連携はプレミアムプラスプランでのみ連携可能)

・機器サブスクプラン:自動釣銭機セット 1セット30,580円〜/月(60ヶ月まで)、23,980円〜/月(61ヶ月以降)※サブスクの場合、導入サポート費用176,000円が別途発生
BCPOS Lite free 0円/月BCPOS買取 270,000円~/1ライセンス
BCPOSサブスクリプション 5,000円~/月、54,000円~/年
資料請求資料請求資料請求

「性能・機能充実度」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

性能・機能充実度を重視する方向けに、以下のロジックに基づいてセルフレジを評価しています。性能・機能充実度を重視する方は、こちらのセルフレジがおすすめです。

「性能・機能充実度」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジの選定基準

性能・機能充実度は連携する自動釣銭機の性能・搭載しているPOSレジシステムの機能充実度から評価しています

  • 自動釣銭機の性能
    • 大型タッチパネルディスプレイの有無
    • 入出金口の広さ
    • LEDの有無エラー発生時の対処しやすさ
    • 処理速度
    • 紙幣・硬貨容量
  • 搭載するPOSレジシステムの機能充実度
    • 機能の豊富さ
    • 各種機能の使いやすさ
    • その他機能に関する優位性

▼「性能・機能充実度」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

スマレジセミセルフレジセットBCPOSセミセルフレジセット
導入価格約100万円990,000円
処理速度(入金)硬貨:6枚/秒
紙幣:2.5枚/秒
硬貨:6枚/秒
紙幣:4枚/秒
処理速度(出金)硬貨:2.7秒/999円
紙幣:2.7秒/9,000円
硬貨:1秒/999円
紙幣:2.7秒/9,000円
タッチパネルディスプレイ×
入出金部のLEDライト×
紙幣入金のしやすさ
自動釣銭機性能に関するコメントトラブル発生時は大型ディスプレイにガイダンスが表示されるため安心。入出金部にLEDを搭載。操作に迷わず使いやすく、セブンイレブンなどでも導入されている。
POSレジ機能の豊富さ5.0★★★★★4.6★★★★☆
POSレジ機能の使いやすさ5.0★★★★★4.1★★★★☆
POSレジ機能に関するコメントスマレジはトップクラスの人気を誇るPOSレジであり、非常に多機能。さまざまな業種に対応しており、薬局・ドラッグストア向けの機能も搭載。
資料請求資料請求資料請求

「操作性」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

操作性を重視する薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジは、以下の観点から評価しています。操作性重視で選びたい薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジは以下の通りです。

「操作性」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジの選定基準
  • 自動釣銭機のタッチパネルディスプレイの有無
  • POSレジ端末の操作性

▼「操作性」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

スマレジGooCoPOS
自動釣銭機のタッチパネルディスプレイ
POSレジ端末の操作性iPadを使用するため直感的な操作が可能Windowsタブレットでタッチ操作ができる
資料請求資料請求資料請求

「サポート力」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

トラブル時にしっかりとサポートしてもらうことを重視する薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジを、以下の評価観点で絞り込みました。サポート力重視で選びたい薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジは以下の通りです。

「サポート力」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジの選定基準
  • 導入前のサポート内容
  • 導入後のサポート内容
  • サポートに対する評判

▼「サポート力」重視の薬局・ドラッグストアにおすすめのセルフレジ

スマレジ
導入価格例約1,000,000円
編集部コメントスマレジ専門の研修を受け、定期的に実施される
「スマレジ検定」に合格したスタッフのみで
構成されているため質の高いサポートを受けられます。
資料請求資料請求

薬局・ドラッグストアがセルフレジを導入するメリットを詳しく解説

ここでは、薬局・ドラッグストアがセルフレジを導入するメリットを、以下の6点に絞って詳しく解説していきます。

  • 人件費削減につながる
  • 衛生面が向上し、感染対策につながる
  • 客単価の向上にも影響あり
  • 業務効率化&スタッフの負担軽減
  • キャッシュレス導入がスムーズ
  • 顧客にとってのメリットも(レジ待ち時間の短縮・新たな顧客体験の創出につながる場合も)

人件費削減につながる

セルフレジは人件費削減に効果的です。通常のレジの場合、レジスタッフ1人が1時間で対応できるのは約53人になります。しかし、セミセルフだと1時間でセミセルフレジだと83人、フルセルフレジだと120人ものお客様(患者)に対応可能です。そのため、患者数が多い薬局・ドラッグストアに適しています。

ただし、その分導入費用も高額になるので、人件費削減効果と導入費用を天秤にかけて検討するといいでしょう。

セルフレジとフルセルフレジの通常レジとの生産性や待ち時間の違い

出典:「自動サービス機におけるキャッシュレス普及促進セルフレジ分科会~19年度活動報告~」

衛生面が向上し、感染対策につながる

セルフレジにおいて、お客様(患者)との接触をしっかりと避けられるのはフルセルフレジです。セミセルフレジでも直接の金銭授受はありませんが、商品を一度レジスタッフに預けてスキャンしてもらわなければなりません。一方、フルセルフレジは商品のスキャンから精算までの過程にレジスタッフが介入しないため、極限まで接触を避けることが可能です。

薬局・ドラッグストアはクリーンなイメージがあるので、感染症対策をしっかりと行う必要があります。そういった意味でも、薬局・ドラッグストアでのセルフレジ導入はおすすめです。

客単価の向上にも影響あり

経済産業省が計測したデータでは、セルフレジの導入によって客単価が1~2%向上したという結果が出ています。これはセルフレジがキャッシュレス決済に対応しているためだと考えられるでしょう。一般的に、1,000円以上の会計はお客様の心理的抵抗が高くなりやすいです。そのため、客単価が1,000円を超えることは少ない傾向にありますが、キャッシュレス決済だとそういった心理的抵抗が薄まり、客単価が向上した可能性があります。

出展:経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会 事務局説明資料

業務効率化&スタッフの負担軽減

セミセルフレジを導入することで、これまでレジを担当していたスタッフを他の業務に回すことが可能です。また、多くの機種には売上が自動的に記録・計算される機能が備わっているので、売上管理を効率的に行えます。

セルフレジのお釣りは自動釣銭機による自動計算なので、釣銭ミスがなくなり、レジ締めも効率化可能です。これらの業務が楽になることでスタッフの精神的負担が軽減されるため、人材の定着も期待できるでしょう。

キャッシュレス導入がスムーズ

通常のレジを導入する場合、別途キャッシュレス決済サービスの会社へ申し込みを行い、導入する必要がありますが、セルフレジの場合はほとんどのメーカーがオプションとしてキャッシュレス決済サービスを提供しています。そのため、キャッシュレス決済をスムーズに導入可能です。

また、通常のPOSレジだとその製品に連携可能な指定された端末しかレジとの完全連携ができません。一方、セルフレジの場合は多くの製品が完全連携済みで提供しています。キャッシュレス決済は、請求金額をレジへ2度打ちする必要がなくなるのでおすすめです。

顧客にとってのメリットも

セルフレジ導入は、薬局・ドラッグストア側だけではなく、お客様(患者)側にも以下のようなメリットがあります。

レジ待ち時間の短縮

セミセルフレジは以下の表の通り、1台のレジで1人のお客さんを捌く時間が通常のレジより25秒も短縮されます。これは、自動釣銭機によって精算がスムーズになり、回転率が上がるためです。

また、フルセルフレジは単純に台数を増やしやすいので、さらに大幅に会計時間を短縮できます。

クリニックなどの医療機関の受付・会計待ち時間の長さは以前からの課題の一つです。クリニックで待たされて薬局でも待たされるとなると、患者の負担は大きくなります。そのため、セルフレジ導入によってレジ待ち時間を短縮することで、患者満足度向上が期待できるでしょう。

セルフレジとフルセルフレジの通常レジとの生産性や待ち時間の違い

出典:「自動サービス機におけるキャッシュレス普及促進セルフレジ分科会~19年度活動報告~」

新たな顧客体験の創出につながる場合も

セルフレジ導入は、新しい顧客体験の提供にもなります。セミセルフレジ・フルセルフレジどちらで運用するにしても、これまで経験したことがない会計を実現でき、特に高齢者の方にとっては新鮮でしょう。しかし、操作に不慣れな方やこういった機器に抵抗感を覚える方もいるので、そのあたりのサポートは必要です。

薬局・ドラッグストアがセルフレジを導入するデメリットはない?

続いて、薬局・ドラッグストアがセルフレジを導入するデメリットを以下の5点に絞って解説していきます。

  • 有人レジより導入コストが高額
  • 広い設置スペースが必要
  • お客さんにとっては負担になる場合も
  • スキャン忘れや万引きが発生しやすい
  • お客さんと接する機会が減ってしまう

有人レジより導入コストが高額

有人レジの導入コストの相場は、20~40万円程度です。一方、セルフレジの場合は基本的に100万~150万円かかります。スーパーで多くの導入されている大型タイプ(レーンタイプ)のセルフレジだと、300万~450万円程度で非常に高額です。

このように、セルフレジは導入コストが高いため、なかなか導入に踏み切れないという方も多くいます。しかし、詳しくは後述しますが、セルフレジの導入には補助金や助成金を活用できるので、コストを抑えて導入可能です。

広い設置スペースが必要

薬局・ドラッグストアで利用するタイプのセミセルフレジやフルセルフレジは、基本的に自動釣銭機と連携させるため、通常のレジよりサイズが大幅に大きいです。そのため、広い設置スペースが必要になります。

導入前は、設置スペースと導入予定のセルフレジのサイズを確認した上で実際に導入するようにしましょう。また、狭いスペースに無理に設置しようとすると、圧迫感が出てしまうため、注意が必要です。

お客さんにとっては負担になる場合も

セルフレジは高齢者の方など、操作が苦手と感じている方も一定数いるため、操作をサポートする説明スタッフを配置する必要があります。1台につき1人ずつ説明スタッフをつける必要はありませんので、セルフレジの台数に応じて人数を検討しましょう。

また、セルフレジは以下のツイートのように、機種によって若干操作方法が異なるため、不満を抱いている方がいることも覚えておきましょう。

スキャン忘れや万引きが発生しやすい

セミセルフレジはレジスタッフが商品をスキャンした後、お客様が自分で精算を行うため払い忘れが発生する可能性があります。また、フルセルフレジだと商品のスキャンもお客様が行い、レジにレジスタッフがいないためスキャン忘れや万引きが発生することも少なくありません。

これらの問題は、監視スタッフを配置することで抑止できます。説明スタッフに監視を兼任してもらうのもいいでしょう。その他、最近のセルフレジは液晶画面の外枠に監視カメラが内蔵されているものもあるため、何かしらの対策をとることで不正を防ぐことが可能です。

お客さんと接する機会が減ってしまう

首都圏などの1日の利用客が多い店舗ではあまりないでしょうが、地方の薬局・ドラッグストアには、その店舗に親しみを感じて薬剤師や従業員との会話を楽しみにしている方も一定数います。しかし、セルフレジの導入によって、お客様(患者)との接触機会が減るため、それに伴ってコミュニケーションの機会が減るのは避けられません。特に、フルセルフレジは会計の過程のすべてをお客様が行うので、従業員との接触がほぼありません。

そのため、なかには人間味がないなどと不満を抱いたり、寂しさを感じたりする方もいるでしょう。

以下のツイートのように、有人レジだからこその温かみもあるので、地域のお客様のことも考慮してセルフレジの導入を検討しましょう。

以下のツイートについても紹介してください。

薬局・ドラッグストアがセルフレジ導入に使える補助金も活用しよう

ここでは、薬局・ドラッグストアがセルフレジ導入に使える補助金を紹介していきます。

以下は、各補助金の補助上限額と補助率の一覧表になります。

補助金名補助額補助率
IT導入補助金ソフトウェア:補助額50~350万円 PC・タブレット:補助上限10万円
レジ:補助上限額20万円
ソフトウェア:補助率3/4~2/3
PC・タブレット:補助率1/2
レジ:補助率1/2
事業復活支援金150万円~600万円1/2~2/3
事業再構築補助金最大1億円補助率最大3/4
ものづくり補助金最大3000万円補助率最大2/3
業務改善助成金最大600万円最大9/10
小規模事業者持続化補助金最大は250万円補助率最大3/4
働き方改革推進支援助成金働き方改革推進のための取り組み内容ごとに定められた成果目標の達成状況によって異なる働き方改革推進のための取り組み内容ごとに定められた成果目標の達成状況によって異なる

IT導入補助金

IT導入補助金は、事業者が抱えている課題を解決する目的でITツールを導入する際に活用可能です。通常枠A型・B型とデジタル化基盤導入枠があり、セルフレジはデジタル化基盤導入枠が対象となります。セルフレジの場合はレジの機器自体に対する20万円が補助上限額となっており、例えば本体価格100万円程度のセルフレジであれば、約80万円で導入可能です。

その他、POSシステムの初期費用、設置にかかわる費用、2年分のPOSシステム(クラウド型のみ)利用料も補助されます。

出典:「IT導入補助金2023」 一般社団法人 サービスデザイン推進協議会

事業復活支援金※公募終了

事業復活支援金は、全国・全業種の企業や個人事業主を対象とした制度です。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、2021年11月~2022年3月のいずれかの月の売上高が50%以上または30%~50%減少した事業者に対して支援金が給付されます。

ただし、2023年度の事業復活支援金の詳細はまだ公開されていないので、今年度の詳細は不明です。

出典:「事業復活支援金」経済産業省

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの蔓延による経済社会の変化に対応するために、新分野開拓や業種・業態転換・事業再編など思い切った事業再構築に取り組む中小企業などを支援するために設けられました。なお、補助額は企業の従業員数によって異なります。

第10回はすでに公募を開始しており、応募締め切りは令和5年6月30日までとなっているので有効に活用するといいでしょう。

出展:「業務改善助成金」厚生労働省

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者などが今後直面するであろう働き方改革や被用者保険の適用拡大・賃上げインボイス導入などに対応するために設けられた制度です。中小企業・小規模事業者などが取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資などを支援してもらえます。

ものづくり補助金の15次はすでに公募を開始しており、応募締め切りは令和5年7月28日までとなっていますので、申し込んでみるといいでしょう。

出典:「ものづくり補助金総合サイト」全国中小企業団体中央会

業務改善助成金

業務改善助成金は、生産性向上に伴う機械設備・コンサルティング導入・人材育成・教育訓練などを行いつつ、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成してもらうことが可能です。

なお、令和5年度の業務改善助成金の申請期限は令和6年1月31日までとなっています。

出典:「業務改善助成金」厚生労働省

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化給付金は、経営計画を自ら策定し、商工会・商工会議所に支援してもらいながら取り組む販路開拓を支援する制度です。この場合の小規模事業者は、 常時使用する従業員数が「商業・サービス業(宿泊業、娯楽業を除く)」の場合は5人以下で、それ以外の業種の場合は20人以下である事業者となります。

令和5年度の受付はすでに始まっており、応募締め切りは令和5年9月7日までとなっているので、応募を検討してみるといいでしょう。

出典:「小規模事業者持続化補助金」全国商工会連合会

働き方改革推進支援助成金

働き方改革推進支援助成金には4つのコースがあり、セルフレジの導入には「労働時間短縮・年休促進支援コース」「勤務間インターバル導入コース」が該当します。生産性向上を目的に「時間外労働の削減」「年次有給休暇・特別休暇の促進に向けた環境整備」に取り組む企業を支援するための補助金です。すでに交付申請受付を開始しており、交付申請期限は令和5年11月30日までとなっています。

出典:「働き方改革推進支援助成金」厚生労働省

まとめ

ここまで、薬局・ドラッグストアでのセルフレジ導入について、さまざまな角度から解説してきました。薬局・ドラッグストアでのセルフレジ導入には複数のメリットがあります。しかし、少なからずデメリットもあるのでメリット・デメリットを天秤にかけて検討してみるといいでしょう。

どのメーカーのセルフレジを導入するか迷った際は、今回の記事の内容を参考にした上で、紹介したおすすめセルフレジの中から選んでみてください。

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この記事を書いた人

POSレジ・自動釣銭機・券売機・キャッシュレス決済端末など、レジとその周辺サービスの研究・調査を日々行い、そこで得た知見や調査データを記事に反映しています。
編集長は一部の人に「POSレジオタク」とも呼ばれており、メーカーの枠にとらわれない幅広い知識を持っています。

これまで300件を超えるPOSレジや自動釣銭機、セルフレジの選定サポート・導入支援・販売を行ってきました。(補助金に関する支援も行っています。)
サポートの中で得た知見も記事に反映し、どこよりもわかりやすく情報が網羅されたレジのコンテンツ記事を目指していきます。

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