セルフレジのリース|リース料金や購入・レンタルとの違い

セルフレジのリース

お客様自身で会計を済ませられるセルフレジ
レジの待ち時間短縮や、スタッフの業務負担軽減、感染対策などのメリットがあります。

しかし、セルフレジの導入費用相場は1台100万円〜高いもので450万円程度と高額なため、導入を躊躇している方も多いのではないでしょうか。

リースは、高額なセルフレジの初期費用を抑える方法のひとつです。

そこで今回はセルフレジのリース費用や、リース以外の導入方法(購入・レンタル)との違いなどについて解説します。

本記事を読むと、どの方法でセルフレジを導入すればいいのかがわかるようになるでしょう。

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本記事ではセルフレジのリースに焦点をあてて解説しています。その前にセルフレジの基礎知識を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

目次

セルフレジのリースとは?

まずは、セルフレジのリースがどのような仕組みなのかを解説します。

リースとは、企業や個人が導入したいセルフレジをリース会社が購入し、5〜6年の長期でお客様に賃貸する取引のことです。

購入のように一括ではなく、月額費用を払えば機器を導入できます。また、セルフレジ以外の費用もリース料金に含まれているため、初期費用が無料で導入できるのもリースの特徴といえるでしょう。

セルフレジを長期間利用するのであれば、リースはレンタルよりもお得に導入できます。そのためリースは、セルフレジを長期間利用する企業や個人におすすめの導入方法です。ただし、途中で解約はできなのでご注意ください。

セルフレジのリース・レンタル・購入の違いは?費用やメリットデメリットを比較

セルフレジを導入するにあたって、リース・レンタル・購入の方法で迷っている方、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは導入方法別に分けて、それぞれの費用とメリット・デメリットについて解説します。

以下の順番で解説していきます。

  • セルフレジを購入した場合の費用・メリット・デメリット
  • セルフレジをリースした場合の料金・メリット・デメリット
  • セルフレジをレンタルした場合の費用・メリット・デメリット

セルフレジを購入した場合の費用・メリット・デメリット

セルフレジを購入した場合の費用を紹介する前に、前提としてセルフレジは種類ごとに導入費用が異なります。
以下はセルフレジの種類と、種類別の使い方・費用をまとめた表になります。

種類別使い方のイメージ費用相場
セミセルフレジ商品のバーコードスキャンはスタッフが行い、精算はお客様が行う小型:100〜150万円
大型:300〜450万円
フルセルフレジ商品のバーコードスキャンから精算までお客様が行う200〜300万円
自動精算機主にクリニックやホテルで導入されている。利用者が診察券などを挿入すると自動で会計額が表示され精算を行う200万円〜450万円
券売機乗車券や食券、入場券などを売る自動販売機のこと50〜200万円

セルフレジの導入価格相場についてさらに詳しくはこちら

セルフレジは上記の種類に分けられ、それぞれ使い方も異なります。もう少し価格相場について詳しくみていきましょう。

セミセルフレジに必要な費用の内訳を見ると以下のように分けられます。

  • 本体の導入費用
  • 導入後のランニングコスト(POSレジ利用料、年間保守契約費用)

導入・運用には導入費用以外にも上記のランニングコストが発生します。
それではランニングコストの相場を見ていきましょう。

セルフレジを購入した場合のランニングコストの相場

まず、POSレジ利用料の相場は0円~2万円です。

続いて年間保守契約費用には、支払う金額によってサポート内容も大きく変わる傾向があります。
参考として下記のようなイメージです。

保守サポート費用サポートの内容
費用0円〜メールやチャットのみの簡易的なサポート
費用5万円〜メールや電話サポート中心
費用10〜20万円〜メールや電話サポートに加え、駆けつけサポート

セルフレジの故障は、店舗やクリニック経営において重大なトラブルにつながるので、保守サポート費用に対してのサポート内容を確認しておきましょう。

セルフレジを購入で導入するメリット・デメリット

セルフレジを購入するメリットとデメリットは以下のとおりです。

セルフレジを購入で導入するメリットセルフレジを購入で導入するデメリット
・費用総額では最も割安で導入できる
・リース料や金利が上乗せされない
・会社の財産になる
・多種多様な機器から選べる
・売却できる
・高額な初期費用が必要
・固定資産税や維持費などかかる
・事務処理に手間がかかる

セルフレジを購入で導入する場合、「セルフレジが会社の財産になる」ということが大きな特徴です。
また、確かに初期費用は高いですが、長期的に見た費用総額はリース・レンタルよりも安くなります。

好きな機種を導入することができるため、店舗のニーズに合ったセルフレジを利用できます。

ただし、固定資産税や維持費が発生し、会計処理では減価償却の対象となります。リースに比べて経費として計上できる金額が減り、支払う税金が増えること、事務処理に手間がかかるのはデメリットとして知っておきましょう。

セルフレジの耐用年数や減価償却について詳しくは下記の記事をご覧ください。

セルフレジをリースした場合の料金・メリット・デメリット

セルフレジをリースした場合の料金相場は、月額20,000円〜30,000円程度になります。
基本的にリースは60回払いの5年契約になることが多いです。総額だと、購入した場合よりも高くなるのでご注意ください。

リース料金の計算式のイメージは以下の通りです。

リース料金の計算式例(5年60回払い契約の場合)

導入費用の総額×0.9%=1ヶ月あたりのリース料金

上記はあくまで参考値で会社の与信調査の結果やリース会社によって上下します。

長期間でセルフレジを利用する場合は、レンタルよりもリースがおすすめです。

セルフレジをリースした場合のメリット・デメリット

リースのメリットとデメリットは以下のとおりです。

リースのメリットリースのデメリット
・最新機種を利用できる
・長期的に使うほど1日あたりの料金が割安になる
・長期の利用であればレンタルよりも安い
・減価償却を管理する必要がない
・中途解約ができない
・総額は購入した場合より高くなる

リースは最新機種を利用でき、長期で使うほど1日あたりの利用料金が安くなります。耐用年数に合わせて契約年数を設定することで、最新のセルフレジを使うことができるでしょう。

ただし途中解約をした場合、高額な違約金が発生することが多いので注意が必要です。

セルフレジをレンタルした場合の費用・メリット・デメリット

セルフレジをレンタルして導入する場合、1週間あたり5,000〜60,000円程度の費用が発生します。高機能、最新になるほど、レンタル費用も高くなります。

前述したリースとの違いは、契約期間です。リースは長期的な契約とする一方、レンタルは日単位、週単位、月単位などの短期間の契約になります。

そのため、基本的にレンタルは短期のイベントなどを想定しており、費用も割高といえるでしょう。

セルフレジをレンタルした場合のメリット・デメリット

レンタルのメリットとデメリットは以下のとおりです。

レンタルのメリットレンタルのデメリット
・利用したい期間だけ契約できる
・中途解約が可能
・レンタル期間中の故障はレンタル会社が負担してくれる
・月々のレンタル料は経費に計上できる
・契約期間が長期になるほど1日あたりの料金が高くなる
・最新機種が選べないことが多い
・中古品がほとんど

セルフレジを短期間利用するのであれば、リースで導入するよりお得になることが多いです。

しかし、中古機種がほとんどなので、最新設備のセルフレジを導入したい場合には向きません。

リース・レンタル・購入の違いまとめ

ここでは、リース・レンタル・購入・サブスクの料金体系や、違いについて一覧表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

スクロールできます
購入レンタルリースサブスク
期間なし※セルフレジの法定耐用年数は5年短期間(数時間~1ヶ月程度)基本的に中長期(5年以上が多い)基本的に中長期
対象製品メーカー指定の製品レンタル会社が所有する製品から選ぶ(新品ではない場合が多い)希望する製品をリース会社が購入して貸し出すサブスク会社が所有する製品から選ぶ(基本的に新品)
途中解約可能原則不可可能
製品自由レンタル業者指定の製品選べるメーカー指定の製品
料金体系一括もしくは分割購入期間毎の固定料金月額利用料金制月額利用料金制
料金初期導入費用が高額だが長期的にみるとコスパは悪くない短期で利用可能だがリース・サブスクより割高になる総額は購入より割高になる総額は購入より割高になる
減価償却耐用年数に準ずる(5年)適用外所有権移転外ファイナンスリース取引:契約年数が耐用年数として扱われる
所有権移転ファイナンス・リース取引:固定資産と同様に減価償却を行う
適用外
保守・サポート義務加入が必要込みかオプションの場合あり加入が必要加入が必要

上記の表のように、短期の導入に向いているレンタルや長期の導入に向いているリースなど、特徴はさまざまです。それぞれの違いを理解したうえで、店舗のニーズに合った方法で導入するとよいでしょう。

セルフレジをリースした場合の耐用年数や減価償却はどうなる?

リース契約の場合は、取引の種類によっては購入に準じた扱いになり、借り手が減価償却します。

減価償却とは、セルフレジのような「固定資産」は長期的に使用することで劣化していき、年々価値が減っていくと見なされることです。そのため、固定資産の経費は一括して計上せず、毎年の減価償却分を経費として処理していきます。

リース契約の所有権移転外ファイナンス・リース取引では、「契約期間が耐用年数」として扱われるのが特徴です。リース期間の終了と同時に耐用年数も満了します。

所有権移転ファイナンス・リース取引では、固定資産と同じように国税庁の「耐用年数表」に従って処理します。

購入・レンタルの場合は?

レンタルした場合は固定資産とは見なされないため、減価償却の対象にはなりません。

セルフレジを購入した場合は、利用者の固定資産になり、国税庁が定めた耐用年数表に従って減価償却処理を行います。

例えば、セルフレジの耐用年数は基本的に5年なので、300万円で購入した場合は5年間かけて毎年60万円ずつ経費として計上していくイメージです。

セルフレジは耐用年数表の「事務機器、通信機器」もしくは「金銭登録器」に含まれ、耐用年数は5年です。耐用年数を超えて利用しても減価償却できないので注意しましょう。

セルフレジの導入に補助金は使える?リースでも使える補助金はある?

セルフレジを購入で導入する場合基本的に補助金が使えることが多いです。ただしリースの場合は、基本的に使えませんのでご注意ください。

導入費用を抑えるために補助金を活用するのは、セルフレジを導入したくても予算の関係で導入を躊躇している方には非常に有効です。支給要件を満たせば、利用できるものが複数あるので以下より使えそうなものを探してみてください。

セルフレジの購入時には以下の補助金が使えます。

  • IT導入補助金
  • ものづくり補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 業務改善助成金 など

IT導入補助金

IT導入補助金とは、企業が抱えている課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助する制度です。生産性の向上や業務効率化を図ることを目的としてます。

すべての経費が補助されるわけでなく、対象となるセルフレジの適用と適用金額の上限額を確認する必要があります。

また、申請した後には審査が行われ、審査に通らなければ補助金の利用はできません。審査への申し込みや内容は変更される場合もありますので、詳しくは公式ページを参考にしてください。

ハードウェア購入費PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機:補助率1/2以内、上限額10万円
レジ・券売機等:補助率1/2以内、補助上限額20万円

出典:IT導入補助金2023

ものづくり補助金

中小企業や小規模事業者などが今後直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入など)に対応するため、設備投資を支援する制度です。

ものづくり補助金は、対人接触機会を減らすための設備投資に対しても対象になるため、セルフレジも補助金の対象になります。

設けられている枠や従業員によって、補助金額や補助率は異なります。補助上限額は3,000万円、補助率は最大2/3です。

出典:ものづくり補助金

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続金とは、小規模事業者が経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を作成したうえで、行う販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度です。

類型ごとに補助上限額や補助率は異なります。補助額の上限は最大200万円、補助率の最大は3/4です。

詳しくは下表を参考にしてください。

類型通常枠賃金引き上げ枠卒業枠後継者支援枠創業枠
補助率2/32/3(赤字事業者は3/4)2/32/32/3
補助上限50万円200万円200万円200万円200万円
インボイス特例50万円※インボイス特例の要件を満たす場合は、上限額に50万円上乗せ50万円※インボイス特例の要件を満たす場合は、上限額に50万円上乗せ50万円※インボイス特例の要件を満たす場合は、上限額に50万円上乗せ50万円※インボイス特例の要件を満たす場合は、上限額に50万円上乗せ50万円※インボイス特例の要件を満たす場合は、上限額に50万円上乗せ

出典:小規模事業者持続化補助金

業務改善助成金

生産性向上に必要となる設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成、教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資にかかった費用の一部を助成するものです。

最低賃金の引き上げ額や引き上げる労働者数、現在の事業場内最低賃金によって助成上限額、助成率は異なります。

上限額は最大600万円、助成率の最大は9/10です。応募した際には審査があるため、必ず採択されるわけではない点には注意しましょう。

出典:厚生労働省|業務改善助成金

セルフレジで使える補助金について詳しくは下記の記事をご覧ください。

セルフレジのサブスクも登場!

セルフレジの導入方法として、購入・レンタル・リース以外にも「サブスク」があります。サブスクとは「サブスクリプション」の略で、一定期間・一定金額で商品やサービスを利用できる仕組みのことです。

サブスクを利用するメリットは、リースと同様に月額料金20,000円~30,000円のみと低価格でセルフレジが導入できる点です。さらにリースとは違い、いつでも登録・解約できます。途中解約時に、高額な違約金が発生することも基本ありません。

保守費用やPOSレジ利用料なども込みで使えるため、非常におすすめの導入方法です。

ただし、まだまだセルフレジをサブスクで提供している企業の数は多くありません。
以下では、セルフレジをサブスクで提供している企業を紹介します。

スマレジの自動釣銭機サブスクプラン

スマレジの自動釣銭機サブスクプラン
出典:スマレジ公式サイト
初期費用0円
月額料金【自動釣銭機セット】
1セット(1〜60ヶ月):31,570円〜、
1セット(61ヶ月以降):24,970円〜
※詳しくは要お問い合わせ

スマレジの自動釣銭機サブスクプランは、月額利用料を支払うことでセミセルフレジやフルセルフレジ運用が可能です。

利用するセルフレジに応じた定額の料金を払うので、購入するよりも初期費用を安く抑えることができます。

また、自然故障は無制限で交換でき、故障や破損などのトラブル時でも安心です。当日または翌営業日に交換機を出荷してくれるので、オペレーションの影響を最小限に抑えられるでしょう。

利用する期間によって、サブスク料金も異なるため、詳しくは下記より資料をご覧ください。

REGIX

REGIX
出典:グローリー公式サイト
初期費用0円
月額料金27,000円

REGIXのサブスクは業態・店舗規模問わずさまざまな店舗で導入されています。初期費用0円の定額利用ができるので、運用開始時の負担を抑えることが可能です。

また、サブスクなので固定資産税の対象にはならず、減価償却の管理が不要になります。

REGIXの保守サポートは、元日を除く364日体制のサポートと故障時の出張保守対応が可能なので、万が一のトラブル時でも安心です。

導入には簡単なWeb審査が必要なので、詳しくは公式ページをチェックしてみてください。

結局導入すべきなの?セルフレジを導入するメリット・デメリットを紹介

セルフレジを導入している店舗が増えてきているなか、実際に導入することでどのようなメリットデメリットがあるのか気になるところです。

ここでは、セルフレジを導入するメリット・デメリットについて解説していきます。

セルフレジを導入するメリット

まずは、セルフレジを導入するメリットについてみていきましょう。セルフレジを導入するメリットは下記のとおりです。

  • 人件費削減につながる
  • 非接触になるので衛生面が向上し、感染対策につながる
  • 業務効率化&スタッフの負担軽減
  • キャッシュレス決済の導入がスムーズ
  • レジ待ち時間の短縮につながる

人件費削減につながる

セルフレジは、スタッフが本来行う会計をお客様自身で行ってもらう仕組みです。そのため、スタッフの業務がなくなり、人件費削減につながります。

セルフレジを導入すれば、スタッフの数を減らすことができ、その分他の業務に注力できるのです。

人件費の削減を目指しているのであれば、セルフレジの導入は大きなメリットになるでしょう。

非接触になるので衛生面が向上し、感染対策につながる

フルセルフレジだと金銭の受け渡しがないので、感染症対策になります。セミセルフレジは、商品をバーコードでスキャンする際に接触しますが、金銭のやり取りはありません。

また、セルフレジの導入により、キャッシュレス決済の利用も増えます。キャッシュレス決済の中でもQRコード決済であれば、非接触での決済が可能です。

現金管理の手間も少なくなるため、店舗には大きなメリットになるでしょう。

業務効率化&スタッフの負担軽減

セルフレジの導入により、売上管理の手間削減や商品バーコードのスキャン漏れなどスタッフの負担軽減につながります。

また、会計をお客様自身が行うことでも、スタッフの負担軽減につながるでしょう。会計業務分のリソースが増えることで、品出しや事務作業など他の業務に注力できます。

キャッシュレス決済の導入がスムーズ

セルフレジにキャッシュレス決済を導入できれば、会計処理のスピードアップやレジ待ち時間の短縮、売上機会の損失解消が可能です。

日本のキャッシュレス決済比率は、2019年までに26.8%まで上昇しており、その後も増え続けていくと予想されています。

キャッシュレス決済の需要はますます増えていくため、導入したいところです。セルフレジシステムの多くは、さまざまなキャッシュレス決済に対応しており、導入もスムーズです。

出典:⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会|キャッシュレス・ロードマップ2021

レジ待ち時間の短縮につながる

レジの待ち時間が長くなると、顧客満足度の低下につながります。店舗運営においてお客様が会計しやすい環境を整えるのは大切です。

とはいえ、スタッフの人数を増やすのは現実的ではないでしょう。

セルフレジを導入すれば、人件費をかけずにレジ待ち時間の短縮につなげることができます。

セルフレジを導入するデメリット

次に、セルフレジを導入するデメリットについてみていきましょう。

  • 有人レジより導入コストが高額
  • 広い設置スペースが必要
  • お客さんにとっては負担になる場合も
  • スキャン忘れや万引きが発生しやすい
  • お客さんと接する機会が減ってしまう

有人レジより導入コストが高額

セルフレジのデメリットは、有人レジより導入コストが高額になりがちな点です。導入費用は、1台あたり数百万円かかるセルフレジもあります。

セルフレジはキャッシュレス対応のものや、在庫管理などのシステムと連携が可能なものなどさまざまです。

そのため、店舗に合ったセルフレジを導入する必要があります。コスト面で導入を躊躇しているのであれば、リースやサブスクでの導入もおすすめです。

機種にもよりますが、リース・サブスクであれば月額20,000〜30,000円程度で、最新のセルフレジを導入できます。

広い設置スペースが必要

セルフレジの設置には、ある程度のスペースが必要です。機種にもよりますが、スペースが狭いと買い物かごの移動や会計がしづらく、顧客満足度の低下にもつながる恐れがあります。

そのため、セルフレジの設置スペースだけでなく、スタッフやお客様の動線の確保も大切です。

また、セルフレジの種類によって、設置スペースは異なります。例えば、セミセルフレジであれば、POSレジと自動精算機を分ける必要があるため、フルセルフレジよりも広いスペースが必要になるでしょう。

お客さんにとっては負担になる場合も

セルフレジでは、本来スタッフが行っていた商品スキャンや会計操作などをお客様自身で行ってもらいます。

複雑な操作を覚えるなどの心配はありませんが、機械操作に慣れていない・苦手な方にとっては負担になる可能性もあります。

導入初期の段階では、スタッフを1人配置して会計操作のサポートをすると安心です。また、お客様がセルフレジに慣れるまで、時間がかかってしまうことを想定しておきましょう。

スキャン忘れや万引きが発生しやすい

会計をすべてお客様が行うフルセルフレジの場合、スタッフが近くにいなくなるため、万引きのリスクも高くなってしまいます。

また、商品のスキャンを忘れたために、一部商品を未会計で持ち帰るということも考えられます。

このような問題をなくすためにも、サポートスタッフを配置するなどしておきましょう。

セルフレジのトラブル対策について詳しくは下記の記事をご覧ください。

お客さんと接する機会が減ってしまう

店舗に訪れる方の中には、常連のお客様や従業員との会話を楽しみにしているお客様がいらっしゃるかと思います。

セルフレジを導入すれば、レジ前での接触機会が減ってしまうため、デメリットに感じてしまう可能性があります。

セルフレジを導入することで業務効率化ができるので、スタッフの空いた時間でお客様とのコミュニケーションを増やせるでしょう。

まとめ

今回は、セルフレジのリース費用や購入、レンタルとの違いなどについて解説してきました。

セルフレジを購入しようとすると100万円以上かかるため、導入になかなか踏み出せない店舗も多いです。

しかしリースであれば、月額20,000円〜30,000円程度の60回払い5年契約で導入できます。長期間使うほど1日あたりの費用が割安になっていくので、セルフレジを長期の利用で検討している場合は、レンタルよりもリースがおすすめです。

セルフレジは店舗経営において多くのメリットがあります。本記事を参考に、自社に合った方法で導入を検討してみてはいかがでしょうか。セルフレジの導入に前向きでお店にあった製品を探したいという方は下記の記事も参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

POSレジ・自動釣銭機・券売機・キャッシュレス決済端末など、レジとその周辺サービスの研究・調査を日々行い、そこで得た知見や調査データを記事に反映しています。
編集長は一部の人に「POSレジオタク」とも呼ばれており、メーカーの枠にとらわれない幅広い知識を持っています。

これまで300件を超えるPOSレジや自動釣銭機、セルフレジの選定サポート・導入支援・販売を行ってきました。(補助金に関する支援も行っています。)
サポートの中で得た知見も記事に反映し、どこよりもわかりやすく情報が網羅されたレジのコンテンツ記事を目指していきます。

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